言葉に影響を受けることってたくさんあると思います。
言葉って不思議な力を持っていますよね〜。
今回ご紹介する影響を受けた名言は、野茂英雄さんの一言です!!
シンプルな言葉ですが、「やっぱり野茂英雄さんはパイオニアなんだな〜」と実感しました。
目次
- 野茂英雄さんの紹介
- 影響を受けた名言
- 名言の背景
- 欲求のエネルギー
野茂英雄さんの紹介
野茂英雄さんをご存知でない方はいないでしょうが、念の為ご説明します。
「トルネード投法」という独特なフォームから繰り出される、ストレートとフォークで三振を量産し、日本だけでなくアメリカ(メジャーリーグ)でも活躍した野球選手(投手)です。
1989年のドラフトでは、史上最多の8球団から指名を受け、近鉄バッファローズ(当時)に入団し活躍をしました。
入団当時の年俸は1,200万円といわれています。
最初の年となる1990年には、新人ながらなんと次のタイトルを総なめにします。
- 最多勝利
- 最優秀防御率
- 最多奪三振
- 最高勝率
- ベストナイン
- 新人王
- 沢村賞
- MVP
まさに大活躍のプロ1年目となりました。
その後日本では5年の間に、78勝をあげ大活躍をしますが、1994年にアメリカのメジャーリーグ挑戦を表明します。
その後メジャーリーグでも、123勝をあげ大活躍をします。
今では当たり前になったメジャーリーグ挑戦の、まさにパイオニア的な存在の野球選手です。
細かい説明をしようとするとキリがないので、興味のある方はぜひ検索して色々な情報をキャッチしてみてください。
影響を受けた名言
その言葉は、1992年のシーズンオフに行われた「日米野球」の時に出たものでした。
当時、野茂投手は3年連続で最多勝&最多奪三振のタイトルを獲っており、まさに日本を代表する投手となっていました。
そして、野茂投手の力と力の戦いを挑むスタイルにファンは酔いしれていましたが、この日米野球でもその姿勢は変わりませんでした。
自分のストレートがどれほどメジャーの選手に、通用するものなのかという気持ちで、真っ向勝負を挑みました。
しかし結果は、本人曰く・・・
「ごっついホームランを2本打たれました」でした。
引退した野茂投手に、その当時を振り返ってもらいアナウンサーが質問をしました。
「その時の正直な気持ちとしては、どうだったんですか?」
「その時に得た感触というのは、メジャーでもやれるというものだったのか、あるいは自分はまだまだだというものと、どっちだったのですか?」
その質問に対して、野茂英雄投手は次のように答えたのです。
「いや、やりたいと思ったんです。レベルの高いところでやりたいなと」
名言の背景
この言葉を聞いた瞬間私は、何かこみ上げてくる熱いものを感じました。
ただカッコいいというような表面的な印象ではなく、信念のある姿勢と一途な気持ちに心を打たれたような感覚でした。
当時は、まだ日本のプロ野球から大リーグへ挑戦するという事例もルールもほとんどない状態でした。
だから現代のような「移籍」という形ではなく、「任意引退」という扱いで、大リーグに挑戦することになったのです。
ちなみに大リーグ挑戦前の年俸が1億4,000万円といわれています。そして、メジャーに挑戦した1年目は、メジャー契約ではなくマイナー契約だったこともあり、年俸が980万円にまで下がったといわれています。
つまり日本を代表する投手が、日本で築き上げた実績を完全に捨てて、大リーグのマイナー(2軍扱い)から、まさにゼロからの再出発という形で挑戦をしたのです。
この980万円という年俸は、日本での入団1年目の年棒より低い金額になりますから、どれだけ野茂英雄投手が金銭以外の理由で大リーグに挑戦したかが分かりますよね。
欲求のエネルギー
「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、「やりたい」という欲求がどれほどのエネルギーを持っていて、どれだけの可能性を秘めているかということを改めて感じました。
自分自身が「やりたいという気持ち」を大切に持って生きていくことと同時に、組織運営においては「1人1人のやりたいという気持ちにまずは耳を傾ける」ことが大切です。
野茂英雄投手ほどの情熱やモチベーションを持っている人は、そうそういません。
しかし、誰でも欲求というモチベーションの種を持っています。
ひょっとしたらそれは、本人も気づいていない種かもしれません。
そんな欲求というモチベーションの種をお互いに発見でき、1人1人が生き生きと時を重ねられるような会社であり、日常であり、人生であれば最高ですね。
そうは思っていても、周りの環境などに言い訳を見つけて、現状の自分を正当化してしまうことがあるかもしれません。私もその1人です。
しかしこの野茂英雄投手の一言を思い出すと、前向きなエネルギーをもらえるのです!
「いや、やりたいと思ったんです。レベルの高いところでやりたいなと」
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