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「夢のカタチ」は年齢と共に変化する

ある塾の先生が教えてくれたのですが、今の高校生が一番嫌がる質問が「夢はありますか?」だそうです。

ちょっと残念な気がしましたが、「夢は持たなければいけない」という風土が定着していると、少し理解できるような気もしました。

夢って「must」の要素ではなく、子供心を忘れない「want」の要素を持ち続けたいと思います。

だからこそ「夢のカタチ」は年齢と共に変化するもの。

「夢」は、大きな可能性を与えてくれ、人が持つ潜在能力を引き出してくれる大切な言葉です。

目次         

  • 夢のカタチ
  • 10代の夢
  • 20代の夢
  • 30代の夢
  • 40代の夢
  • それぞれのカタチ

夢のカタチ      

しかしその「夢」という言葉も、年齢によってカタチも捉え方も変わっていくのかもしれません。

例えば・・・。

  • 小学生が抱く夢。
  • 高校生が抱く夢。
  • そして働き始めた新入社員が抱く夢。
  • また社会人生活を数年経験した上で中間管理職になって抱く夢。
  • 経営者として抱く夢、などなど。

それぞれの立場で、それぞれの分岐点で、それぞれの「夢のカタチ」があります。

どんな時でも夢を持っていたいというのが私自身の考え方です。

しかし、夢を持てなかった時期もありました。

そして年齢を重ねるごとに「夢のカタチ」も少しずつ変わってきました。

私の場合は次のような感じです。

10代の夢は・・・  

具体的にいうと「〇〇になりたい」という憧れが自分の夢でした。

自分が◯◯になれるかどうかという可能性を天秤にかけることなく憧れが優先し、「なれたらいいな〜」という気持ちがこのころの夢でした。

20代の夢は・・・  

自分の欲望に沿った夢でした。

具体的にいうと「〇〇になりたい」という欲望が自分の夢でした。その時のエネルギーは計り知れないもので、いわゆる怖いもの知らずの時代でした。

目先の足りないことなんて、未来で取り返せばいい。

だから、今の収入が少なかろうが、今の環境が悪かろうが、目の前に気にいらない人がいようと(笑)、そんなものは未来で見返せばいいというような感じでした。

自分勝手でわがままだけど、エネルギーはいつでもフル充電みたいな感じです(笑)

だから、理屈で説明がつかないことに対してでも突き進むことができ、壁にぶち当たっても、それを乗り越えようとするエネルギーが満ち溢れていました。

しかし、27歳の時にそれまで描いていた夢を実現できないという現実に向き合う時がありました。

その時に真っ先に思ったことは、何とか次の夢を見つけたいということでした。その次の夢とは「〇〇になりたい」と思う次のものです。

しかし、どんな時でも「〇〇になりたい」というものがあるわけではありません。

それを見つけることを最優先に考えていたら、前に進めなかったかもしれません。

その時に恩師に言われたことは、「今悩んでいることなんて、5年後になったら大したことじゃない!!」ということでした。その時は、その言葉の意味を何となくしか理解できませんでしたが、その言葉に救われたことを覚えています。

そして幸いなことに、私にはその時に生活費を稼がなければいけないという日常がありました

恥ずかしながら先輩の家に4ヶ月間居候させてもらい、引っ越し費用を稼ぐために夜通し働くこともありました。

そのように、なりふり構わずやらなければいけない日常があったことで、「〇〇になりたい」というものがなくても、前に前に進めたと思っています。

「〇〇になりたい」というものがなくても、目の前の日常に全力を注がなければいけない環境が、今思えばとてもありがたいものでした。だからお金がないという環境も、その後の人生において貴重なものでした。

そうやって過ごしていく中で、100%自分がやりたいと思うものではなくても、いくつかの仕事をしていく中で、自分自身を知り、社会を知ることができました。

きっと私にはそういう時間が必要だったのかもしれません。

30代の夢は・・・  

正直「夢のカタチ」がおぼろげな時期もありました。しかし「〇〇になりたい」というものが生まれてきました。

それが前職の経営コンサルタントの仕事です。

でもその夢は、20代の頃のエネルギーに満ち溢れたものと同等ではありませんでした。

私の中では、それが物足りないと感じる気持ちと共に、「夢のカタチ」が以前とは違うものもあるのかもしれないという考え方に変わっていきました。

具体的にいうと「誰かの役に立ちたい」という方向に変わっていきました。

その時は100%の実感はありませんでしたが、今思うとそのような変化があった時期です。

40代の夢は・・・  

自分の欲望を満たすという夢と、誰かの役に立ちたいという夢が、バランスよく保てるようになってきた気がしています。

私は手帳にいくつかの言葉を書き留めていますが、その中の1つに次のようなものがあります。

私たちが自分の仕事に自信と誇りを持てるのは、仕事に自分の強みを生かせ、それが共同体や社会に役立っていると実感できる時です

この言葉を20代の時に聞いても、ピンとこなかったかもしれません。

しかし40代の今は、とてもしっくりと心に響く言葉となっていて、大切に手帳に挟んでいます。

そして「自分の強みは何だろう?」と考えるきっかけにもなりました。

それが明確にこれだと断言できるほど確信は持てていませんが、候補になるようなものはいくつか持てるようになりました。

そんな経緯もあり、このブログを始めることになりました

「自分」という存在を最も理解しているのが「自分」であれば、ブログをはじめたことに驚きが隠せません(笑)

しかし、その理由の1つが「夢のカタチ」の変化と捉え方だったと思います。「夢のカタチ」が「〇〇になりたい」という欲望だけであったら、このような発信はしていないでしょう。

しかし、「〇〇になりたい」という自分の欲望を満たすという夢と、誰かの役に立ちたいという夢が重なったおかげで、このような発信を始めることができました

人それぞれのカタチ  

夢という言葉1つだけで、他の人と意見交換をすることもワクワクする出来事です。

なぜならば自分の夢だけでなく、他人の夢を知ることで、自分自身の知らない「夢のカタチ」を見ることができるからです。

先日も同世代のHさんと、このことを話していると・・・、

私は逆です。前は人のために何ができるかを一生懸命考えてきましたが、今は自分のやりたいことをもっと優先したいと思っています」と。

人それぞれが育ってきた環境や、尽くしてきた仕事などによって、「夢のカタチ」も様々です。

でもカタチは変わっても「夢」を意識している人はやっぱりエネルギーがあります。

そんなエネルギーを持っている人とのご縁を大切にすることが、自分自身の人生を豊かにすることにも繋がっていきます。

夢がないから負い目を感じることは全くありませんが「夢」は大きな可能性を与えてくれ、人が持つ潜在能力を引き出してくれるものです

だから夢のカタチは人それぞれに創ればいいのです🎵

夢と出会いに興味がある方は、こちら「社会人の成長マインドセット」もぜひご覧ください。