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ビジネスにも通じる、ゴルフの目標設定におけるポイントとは!?

ビジネスとゴルフって共通することってあると思いますか?

私は、たくさんあると思っています。

その中でも、ビジネスにも通じるゴルフの目標設定のポイントをご紹介します。

目次         

  • 比較する対象
  • 部品づくり
  • 〇〇しない技術

比較する対象     

2022年のプロ野球開幕前に、話題をさらっていたのが「BIG BOSS」こと新庄剛志監督でした。

それまでの監督像とはかけ離れた存在の人が、どんなことをしてくれるのか、私も含め多くの人が注目していたかと思います。

 

本人がプレイするわけではないけれども、これほど「見たい」と思わせてくれる監督は、ひょっとしたら長嶋茂雄監督以来かもしれません。

そして監督就任のインタビューで「BIG BOSS」が言ったことは・・・

「優勝なんて目指しません」

監督という立場でこのような発言をする人は珍しく、色々な反響がありましたが、私は面白いなと思って聞いていました。

目標設定のポイントは、ビジネスにおいてもゴルフにおいても共通するところがありますが、先程の「優勝なんて目指しません」という発言がその一例であるように「他人と比べない」ことです。

もちろん「今シーズンは優勝を目指します」と言う監督もいますし、そこにフォーカスすることも大切ですが、より大切なことは「優勝するために自分は何をするのか」ということです。

 

チームのレベルを客観的に捉えて、今年は「優勝するぞ!」と未来のイメージを言葉にしたほうがチームメンバーのモチベーションが上がり、1人1人が自分のやるべきことに注力できるというチームもあれば、反対にクリアできそうな目先のイメージを言葉にするほうが、チームの指揮が取りやすいというチームもあるでしょう。

 

何にフォーカスし、何を意識させるかという目標設定は、監督の腕の見せ所かもしれません。

 

ちなみにこの時の「BIG BOSS」は、就任時のチームを客観的に分析した中で「優勝なんて目指せる状態ではないぞ」という叱咤する気持ちと共に、チームメイトに「1人1人が課題を正しく認識しなさい」というメッセージを込めたのではないかと感じました。

他人と比較するのではなく、あるべき姿に向かう中で、何が課題なのかという正しい認識が大切なのです。

 

ゴルフの練習をする時でも、これは同じことです。

この課題認識を持つことはとても大切で、その習慣を持つことで、ビジネスにおける思考力にも繋がっていくのです。

部品づくり      

それではゴルフの練習をする時に、どんな目標設定をすれば良いのでしょうか?

 

まず、決して「今日はナイスショットを打てるように頑張ろう!」なんていう気持ちを持たないことが大切なのです。

「えっ!?どういうこと???」と思われる人もいるかもしれませんが、ナイスショットを打とうと思って練習しているうちは、残念ながら成長を望めないかもしれません。

 

大切なことは、ナイスショットを打つためにはどんな技術が必要で、今日はその練習をするという「部品づくり」なのです。

 

例えば

  • 今日はダフらないために「〇〇の部品づくり」をしよう。
  • 今日はスライスをしないように「〇〇の部品づくり」をしよう。
  • 今日は体が開かないように「〇〇の部品づくり」をしよう。

 

このような目標を持って練習に取り組む人と、そうでない人とでは、成長スピードが変わっていきますし、きっとビジネスにおける成績にも影響があるでしょう。

このように、目標設定の大切さを教えてくれることも、ゴルフの魅力の1つなのです。

〇〇しない技術    

ゴルフにおいて目標設定の大切さをご紹介しましたが、具体的にどんな目標を意識すれば良いのでしょうか?

この「問い」に対する答えを考えることで、具体的なトレーニングメニューが決まっていきます。

 

参考までに・・・

先ほど3つの例えをご紹介しましたが、この3つに共通することは「〇〇しないように」というニュアンスが含まれていることです。

 

「〇〇しよう」ではなく「〇〇しないようにしよう」です。

なぜこれがポイントかというと「ミスショットでゲームをつくるのがゴルフ」というスポーツだからです。

 

だから「ミスをしない」ことよりも「いかにミスをするか」ということが大切になってきます。

言い方を変えると、いかにリスクの大きいミスを避けて、リスクの小さいミスを受け入れていくかという優先順位の把握が大切なのです。

 

コースをプレイする時に、狙い通りに真ん中に打てなくても「右は絶対に避けて左は良しとする」マネージメントが必要になります。

その時に「右に行かないようにする技術」があれば、スコアメイクをすることができますが、その技術を習得するためには、練習における「〇〇の部品づくり」が大切なのです。

 

練習において、その部品を身に付け、コースでスイングをする時に、その部品を意識することが大切なのです。

実際にその通りに打てるかは別問題ですが、目標を持ってトレーニングをして、コースで「〇〇の部品」を意識する思考があるだけでも、スコアは大きく変わっていくのです。

ゴルフにおいては、残念ながら「気合と集中」だけでは、思い通りにボールは飛んでくれませんが、これもビジネスと一緒ですよね!!

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