私は手帳に色々な言葉を書いた紙を挟んでいます。
ちなみに、なぜ色々な言葉を手帳に挟んでいるかというと、それはその言葉を忘れないようにしたいからであり、その言葉から得られる感情を大切にしたいからです。
あなたは、何か言葉で大切にしているものはありますか?
ここではそんな言葉の中から「勝負は時の運」と「グッドルーザー」をご紹介します。
ちなみにスケジュール管理についてですが、今はデジタル化している人が多いですが、私はどうしても手帳というアナログウェポンを手放せないのです(笑)
目次
- ライバルの存在
- 勝負は時の運
- グッドルーザー
ライバルの存在
先程の「勝負は時の運」と「グッドルーザー」という2つの言葉は、いわゆる「勝負の世界」で使われることが多いものです。
しかしその真意を掘り下げていくと「勝負の世界」以外でも活かされることがたくさんあるのです。
ちなみに「勝負の世界」の特徴とはどのようなものでしょうか?
もちろん色々なことがありますが、1つには明確な「ライバル」の存在があることではないでしょうか?
勝負という言葉が構成されている漢字を見ても分かるように「勝ち」と「負け」があり、つまり「勝者」と「敗者」が存在するということなのです。
当然「勝負の世界」では、ほとんどの人が「勝者」になるために努力をするのですが、その目標設定も色々です。
そこでふとライバルに目を向けると、ある意味でライバルのレベルによって自分の目標の高さが決まっていくこともあります。
つまり、ライバルがいなければ自分ができる範囲で目標を設定するかもしれませんが、ライバルがいるおかげで、自分の限界値を超えるような目標を設定することができるのです。
だからライバルの存在はありがたいのですが、これは何も「勝負の世界」に限った話ではなく、ビジネスやプライベートにおいても当てはまることですよね。
ビジネスにおいては、ベンチマークなんていう言葉も使われますが、意識する存在がいるというのは、それだけで感謝なのです。
勝負は時の運
「勝負の世界」においてライバルの存在はありがたく「勝者」と「敗者」が生まれるのですが、常に「勝者」になれるわけではありません。
- ライバルと比較する中で、より努力をした方が必ず勝つとは限りません。
- ライバルと比較する中で、より準備をした方が必ず勝つとは限りません。
- ライバルと比較する中で、より実力のある方が必ず勝つとは限りません。
つまり「上手い」とか「強い」からと言って、必ず勝つとは限らないのです。
このように「勝負の世界」では「絶対」はなく、そこで出てくる言葉が「勝負は時の運」なのです。
つまり勝負の結果は、実力だけでなく、その時の運にも左右されるということなのです。
プロ野球界で「知将」と言われた故野村克也さんは「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言っていました。
例えば・・・
サッカーにおいて、狙いとは違ったミスキックが相手に当たって方向が変わりゴールになることがありますが、シュートを打つからゴールの可能性が生まれるのです。
例えば・・・
ゴルフにおいて、狙いとは違ったミスパットをしてもラインを読み違えていてカップインすることがありますが、カップまで届くように打つからカップインの可能性が生まれるのです。
しかし逆の思考で、思い切ってシュートを打ったり、カップまで届くようにパットをしても、必ずゴールやカップインという結果に結びつくわけではないように「絶対に勝つ方法」や「絶対に入る方法」はないのです。
つまり「勝負は時の運」という言葉を理解しようとしたら、それは「謙虚であれ」ということなのです。
グッドルーザー
私が今から20年ほど前にゴルフの研修生をしていた時に、私の先生が次のようなことを話していました。
ジャック・ニクラウスは超一流だけど、◯◯は一流止まりだな。
ちなみに、ジャック・ニクラウスさんとは、1960年代から1990年代にかけて活躍し、ライバルのアーノルド・パーマーさんと共に、ゴルフをメジャースポーツにする牽引力となった方です。
圧倒的な強さと、トレードマークの金髪により「ゴールデン・ベア (熊)」と称され、日本では「ゴルフの帝王」と呼ばれ、メジャートーナメントでの勝利数は18回の歴代1位であり、史上最高のゴルファーと称されています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
そんな素晴らしい選手ですが、先ほどの発言は、ゴルフのレベルのことを言っているのではなく、人間性のことを言っていたのです。
具体的にどういうことかと言うと、勝負に負けた時の態度であり、その時の勝者との接し方であり、勝者の讃え方のことだったのです。
その時に教えてもらった言葉が「グッドルーザーであれ」でした。
「勝負は時の運」であるという謙虚な姿勢を持つことで「グッドルーザー」に繋がっていくのですが、それだけではないのです。
勝負が終わった時には、自己嫌悪や悔しさや後悔がありますが、そんな時にどんな人が勝者を讃えることができるのでしょうか?
それは勝負に向けて最善の努力をしてきた人だと理解しています。
「自分にやれることは全てやってきた」けれども「ここで負けたのであれば仕方がない」そして「ここまでやれることをやってきた自分が勝てなかったということは、相手を讃えるしかない」という感情に繋がっていくのです。
つまり「グッドルーザーであれ」ということは「日々の姿勢を大切にしろ」ということなのです。
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