8日間の出張で北海道に触れることで、地理的なスケールや生きる知恵を学ぶことが出来ました。
詳しくは、こちら「北海道はでっかいどう」をご覧ください。
しかし学びはそれだけにとどまらず・・・ここでは、自然との触れ合い方についてご紹介します。
目次
- 北海道はでっかいどう
- 鹿に注意
- 15年に1回
- 野生の鹿
- 自然と共存
北海道はでっかいどう
「北海道はでっかいどう」というブログでもご紹介しましたが、北海道はとにかく大きいのです。
だから今回の出張では、移動手段にとても悩みました。
都内であれば当然のように最寄り駅を調べて、電車という手段を選ぶのですが、北海道ではそうはいきません。
電車やタクシーだけでなく、高速バスや飛行機なども検討しました。
なんといっても、北海道には14の飛行場がありますから。
そんな検討の結果、最も効率が良いと思ったのが、レンタカーでした。
広大な土地においては、都心のような電車のインフラは追いついていなく、車という手段がとてもありがたいことを実感しました。
鹿に注意
そして北海道内でのレンタカーでの移動をお客様に伝えると、ほぼ全員から「鹿には気をつけて下さいね」というコメントをいただきました。
このコメントを受けて、あなただったらどのように感じますか?
私はなんとなく意味は分かったものの、正直ビビってしまいました(笑)
それと共に「どうやって気をつけたらいいのか」ということを考えました。
それをお客様に聞くと「鹿は突然道路に出てきますし、車に恐れることなく道路を横切ろうとします。でもそれに当たらないようにどうしたらいいかって言われても、結局それは運ですね」と言われてしまいました。
さらに「時には100頭くらいで道路を横断することもありますよ。でも襲ってくるようなことはないので、怖い動物ではありません。
でもぶつかった時にフロントガラスに角が突き刺さって、死んでしまう人もいるので気をつけてください」と言われてしまいました。
そして最後には「でも結局は運ですから」と締めくくられてしまいました。
「これは運ですから」と言ってしまう雰囲気が、適当という印象はなく、私は自然に対する潔さを感じたのです。
15年に1回
では、今回の出張で私はどうだったのかというと・・・
結論からいうと、北海道でたくさんの鹿に遭遇しましたが、1回もぶつかることはありませんでした。
では、どのように遭遇したのかをご紹介します。
北見市でクライアントの社長に焼肉(北見市は焼肉がすごく有名なのですが、私はこの時まで知りませんでした)をご馳走になっている時に、次のように言われました。
「せっかく北見まで来たんだから、鹿を恐れずに峠を通ってくださいよ。ぶつかるかどうかは本当に運ですし、私は15年で1回しかぶつかってないですから。でもその時は、本当にびっくりで、頑丈なボルボがしっかり凹んでしまいました。でもきっと大丈夫ですし、もし明日鹿とぶつかったら笑ってあげますから(笑)」
安心させようとしてくれているのか、警告してくれているのか、弄んでいるだけなのか(笑)
この会食までは、遠回りをして高速道路を通り、鹿との遭遇を避けようと少し考えていたのですが、この社長とのやり取りで、峠を通る覚悟を決めました。
野生の鹿
翌朝、富良野に向かう途中で、予定通りのルートで峠に向かいました。
私に出来ることは、とにかく周りを見てスピードを出し過ぎないようにすることでした。
前日「鹿は絶対に見れますし、見ないということはないですから、楽しみにしてくださいね」とも言われていました。
すると案の定、峠に差し掛かってすぐに、反対車線の道路脇に2頭の鹿を発見しました。
こんなところに普通にいるんだと思ったのと共に、こんなに景色と同化しているものだとも感じました。
その後も、頻繁に鹿を見ました。
本当に、峠には普通にいるのです。
そして4月末だというのに、雪がちらついてくると、一気に北海道らしい景色になってきました。
そして今度鹿を見つけたら、写真を撮りたいと思っていたら、次のような写真を撮ることができました。
一瞬こっちに向かってきたら怖いなと思いましたが、野生の鹿は、人を襲ってくるような雰囲気はありませんでした。
北海道で野生の鹿を見て可愛いとは思いませんでしたが、野生の凛々しさを感じました。
自然と共存
そんな野生の鹿との遭遇でしたが、これに関わる2つの話を最後にご紹介します。
①現在鹿が増えているそうなのですが、その背景には天敵である狼を人間が駆除したことが影響しているとのことです。
狼を駆除したことが良いかどうかは分かりませんが、自然と共存する中で、自分たち人間の行うことが大きな影響力を持っているということを理解する大切さを実感しました。
②運送会社様によっては、鹿とぶつかりそうになったら、ブレーキではなくアクセルを踏むとのことです。
これを最初に聞いたときには、とてもびっくりしましたし、嫌な気分になりました。
しかしその背景には、次のようなことがありました。
もし鹿とぶつかって車が破損したら、修理が必要になりますが、その時に保険が降りないので、自費になってしまうそうです。
しかし、もしその場で鹿が死んでしまい、事故証明を取る際に、その死体を確認できると保険が降りるのをだそうです。
保険の仕組みや、アクセルを踏むことが良いかどうかは分かりませんが、自然と共存する時には、当事者でないと理解できない思考があることを理解する大切さを実感しました。