「前向きな考え方には、全てを変える力がある」と私は思っていますが「本当に!?」と言われることが多いのも事実です。
誰でも「後ろ向き」よりは「前向き」の方が良いと漠然と思っていると思いますが「前向き」という言葉を掘り下げて、具体的な定義をしてみるだけで、変化は起こっていきます。
何事も漠然と何気なく行っていると、それなりの結果しか得られませんが、具体的にやるべきことを明確にして、物事に取り組むと「目に見える結果」に繋がっていきます。
その結果は望むものである時もあれば、そうでない時もあります。
こればっかりは、何の保証もありません。
しかし「目に見える結果」であれば、課題や対策も見えてくるものです。
目次
- 「前向き」の定義
- 変えられる日々
- 変化は連鎖する
「前向き」の定義
改めて「前向き」の定義とは何でしょうか?
私は、次のように定義しています。
「前向き」とは「自分の影響が及ぶ範囲に注力する」ということです。
言い方を変えれば、自分の影響が及ばない範囲のことは、考えても仕方がないと割り切ることです。
何かに関心を持ったり、気になることがあっても、それが自分の影響が及ぶ範囲でなければ、諦めることことも「前向き」な考え方なのです。
この諦めるという行為は、選択肢を絞り込むという「前向き」な考え方になる時もあるのです。
変えられる日々
では「前向き」な考え方になると、何が変わっていくのでしょうか?
結論からいうと、全てが変わっていきます。
「本当にそうですか?」と思われる人もいるかもしれませんが、本当にそうなのです。
確かに「前向き」な考え方になったとしても、周囲で起こる出来事が劇的に変わるわけではありません。
劇的に変わらないどころか、何も変わらないかもしれません。
しかし「前向き」な考え方になると、目の前で起きている出来事の捉え方が変わってきます。
だから、全てが変わっていくのです。
例えば、サッカーの試合で負けたとします。
その時に「あ〜悔しい〜」と落ち込む人もいれば、悔しがった上で「自分の色々な足りないことに気づかせてもらった」と捉え「自分にはこれから何ができるんだろう」と考える人もいます。
この2人にとっては、目の前で起きた出来事は同じですが、捉え方は全く違うのです。
例えば、以前から気の合わない(嫌い)な人がいたとします。
そしてその人から、頭にくるような言われ方をしたとします。
あなただったらどのように感じ、どのように行動します?
当然、喜ぶ人はいないでしょうし、ほとんどの人が嫌な気分になるでしょう。
しかしここでも捉え方によって、目の前の出来事の意味合いが変わってきます。
ある人は「あの人はなんなの!?(怒)」と愚痴を言って、それに共感してくれる人と、話が弾んでしまうかもしれません。
一方である人は「なんであの人はいつもあんな言い方をするの!?(怒)」と言って、仕返しをしてやろうと考えるかもしれません。
さらにある人は「あの人はきっとこんな思いで言ってきているんだから、こんな働きかけをしてみよう」と言って、行動を変えるかもしれません。
このように目の前の出来事をどのように捉え、どう行動するかで、全てが変わっていくのです。
だから目の前の出来事を「前向き」に捉え、どのように行動するかを考える日々を送ると、少しずつ自分の力で未来が変わっていくのです。
変化は連鎖する
「どうしようもない」と諦めるよりも「こうしよう」と考えて行動する方が、間違いなく楽しいものです。
なぜならば、自分で起こした行動が変化に繋がっていくからです。
しかし、そのような「前向き」な捉え方をしていくためには条件があります。
それは、日々の考え方を変えることです。
しかし、考え方を変えるということは、すぐにできるわけではないので、普段の言葉遣いや行動に目を向ける必要があります。
私が手帳に挟んでいる、マザーテレサさんの言葉は次のようなものです。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
「前向き」とは、決して明るくアグレッシブな雰囲気を醸し出し、周りを巻き込めるということではなく「自分の影響が及ぶ範囲に注力する」ということなのです。
そして、普段の言動に目を向けて課題意識を持つと、全てが連動して変わっていくのです。
コツコツと継続することで習慣化されるのですが、それができると誰でも「前向き」な考え方になれるし、どんな人でも自分の人生を自分の力で創造していけるのです。
さらに詳しく知りたい方は、こちら「前向きになれる言葉」もご覧下さい。