「企画を考える」ことはとても楽しいのですが、そこに「責任」が伴うとなかなかハードだったりします。
それはなぜか?それは「こうしたら良い」ということがないからです。
では、その企画力をつけていくためにはどうしたら良いのか?
勉強です!!魔法のようなものはありません。
そして引き出しを増やすためのインプットも大切で、そのためにはアンテナをはって、色々なことに関心を持つことも大切です。
ここでは「企画」を生かす「企画力」と人を巻き込む事例をご紹介します!
目次
- 演劇をやった理由
- プレゼン大会という企画
- さいごに
演劇をやった理由
突然ですが・・・、先日私は研修の中で演劇をやりました。
正直小っ恥ずかしい(笑)
もともと人前で演劇なんてやったこともないし、演劇が好きなわけでも全くないですし、やりたくないな~という気持ちでした。
しかし、その理由を聞いた時に何とも言えない納得感がありました。
その理由とは・・・「より理解を深めるため」でした。
つまりこういうことです。
「勉強しなさい」「本を読みなさい」と言ってもなかなか人はやりません。私を含めて(笑)
だから、勉強の大切さや本の楽しさを伝えることがとても重要です。
しかし、それでも行動を起こす人は限られています。
だったら視点を変えてみようということです。
例えば・・・。
「本を読んで感想文を書いてください」というと、イヤでも字を書かなければなりません。そうすると脳に刺激が伝わり、記憶力が活性化されます。
さらに「本を読んで、10分間の演劇を5人のチームで3週間後に行ってください」と言われたらどうでしょうか???
まず、内容を把握しないといけないので、当然本を読みます。
そして書かれていることの背景には何があるかも知る必要があり、演じる5人の役割を決めるセリフ(台本)が必要になります。
さらに10分間のストーリー(脚本)が必要になり、場合によってはそれを客観的な視点でマネジメントする監督も必要になるかもしれません。
つまり・・・嫌でも勉強しちゃうんです。
そして時間がないんです(笑)
こういうモチベートの仕方ばかりだと、受け身体質になってしまうかもしれませんが、ちょっとした刺激のモチベートはとても有効です。
「企画」は人を巻き込むことで「企画力」としてより効果を発揮するのです!
プレゼン大会という企画
ここでは、組織の仕組み化(組織づくり)をする中で、人を巻き込むための企画事例をご紹介します。
その事例とは「プレゼン大会」です!!
ここでの事例は、こんな感じです。
①「プレゼン大会をやります」と告知をします。
そして「その日は、終日社内研修日だと事前にお客様に伝えて下さい」とあわせて伝えます。ここで企画側の本気度を示します。
この時点で仕事があるから出られませんという選択肢を排除します。
そう、プレゼン大会は仕事なのです!!
この時のリアクションは・・・皆一様に嫌な顔をします(笑)こればかりは仕方がありませんね。
②「自分の業務だけでなく、会社全体の取り組みを理解し、その理解をより深めるためにやります」と目的を伝えます。
何事も何のためにやるかという目的の共有が大切です。
この時のリアクションは・・・明るい顔にはなりませんが、その目的にはしぶしぶみんな納得という様子です。
③「対象者はこの人です」と発表します。
口で説明すると難しい場合は資料や画面を使って説明をします。
この時のリアクションは・・・淡々とした顔で、自分の名前が入っていることを確認します。やっぱり入ってるよね〜と(笑)
④「チームメンバーはこちらです」と発表します。
今回はこちらでチームを決めさせてもらったということを説明した上で、画面にチームメンバーを映します。
この時のリアクションは・・・それまで下を向いていた人もみんな画面を見ます。見えない場合は自分で体を横に倒しながら見ます。
そうなんです。気になることは自ら動くんです。
⑤「プレゼンテーションのテーマはこちらです」と発表します。
心の中はざわついていますが、もう逃げられないぞということでプレゼン大会に対する覚悟が出来上がっていきます。
この時のリアクションは・・・画面を淡々と見て自分の中でイメージを持ちます。
⑥「プレゼンテーションのテーマはどれでも選べるのではなく、1テーマにつき3チームまでしか選べない」ということを説明します。
ここで各チームとも同じテーマではないことを、認識します。
この時のリアクションは・・・今までで一番画面を凝視しています。
どのテーマがいいかなと、各自が真剣に考えるようになります。
⑦最後に・・・、「そのテーマの選び方は、この話が終わった後から早い者勝ちとします。話が終わったら各チームで話し合って決めてください」と伝えます。
この時のリアクションは・・・もうみんな必死です。
今回の事例は、大体こんな感じです。
もちろん話が終わったら、自分と同じチームの人を自分から見つけ、少しでも早くテーマを決めようと話し合い、すぐに紙に自分たちのチームが望むテーマを書き出していきました。
さいごに
人は「やりたい」と思うことで、モチベーションが上がります。
だから「やりたい」の代表例である夢や目標はとても大切ですし、そこに向かって成長していきます。しかし、誰もがそのようなことができるわけではありません。
一方で、人は「やばい」と思うことでもモチベーションが上がります。
「こうなりたくない」「これを失いたくない」「このチャンスを逃したくない」などです。