突然ですが「孤独」を感じることはありますか?
「孤独って何!?」と考えてしまう人もいるかもしれませんが「孤独」の定義って何でしょうか?
辞書を引くと、次のように書かれています。
- 仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。
- 思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。
しかし「ひとりでいることが多い」から「孤独」と感じるわけではなく「ひとりだと感じる」から「孤独」だと感じるのだと思います。
ある統計によると日本は「孤独」と感じる人の割合が多いそうです。
少し前のデータですが、2005年に発表されたOECD(経済協力開発機構)の社会的孤立に関する調査報告では、主要国の中で日本は仕事以外での交流がもっとも少ないという結果が出ました。
また2007年に、ユニセフが発表したOECD諸国における子どもの幸福度調査において「自分は孤独だ」と感じる15歳の子どもの割合は、24ヶ国中トップの29.8%と断トツの1位になってしまったのです。
その孤独を解消できることがあるとすると、そのキーワードの1つに「会話」があるかもしれません。
そして「会話力は鍛えられる」のです!!
目次
- 意見交換の目的
- 相手に話してもらう
- 会話力は鍛えられる
意見交換の目的
では「会話」とは何でしょうか?
辞書を引くと、次のように書かれています。
- 複数の人が互いに話すこと。
また会話という文字を見ると「会って話す」という漢字で成り立っています。
ちなみに、会わないで情報交換することはできるでしょうか?
今では、メール、SNS、その他色々な通信手段で情報交換が可能です。
そのような情報交換の手段と会話の違いは、直接会うか会わないかということです。
「孤独の解消」という観点で「会話」を考えると、会って話すことはとても重要なのです。
「会って話す」目的を考えると、例えば次のようなことがあるのではないでしょうか?
- 仲良くなりたい
- 近づきたい
- 繋がりたい
このように「会話」がもたらす影響は大きく「孤独」を解消する手段として「会話力」は大切であると私は信じています。
相手に話してもらう
では先ほどの「仲良くなりたい」「近づきたい」「繋がりたい」という目的を持って会話をする時には、どのようなことを意識すれば良いのでしょうか?
色々な要素がありますが、セオリーとしては「相手に気持ちよくなってもらう」ということです。
それは言い換えると「気遣い」といえるかもしれません。
ではそんな「気遣い」とは、具体的に何をすれば良いのでしょうか?
1つ言えることは、相手が喜ぶ「問い」を投げかけることです。
相手が喜ぶということを考えると「嬉しかったよ」とか「ありがとう」とか「助かったよ」と、自分の気持ちを伝えることも大切ですが、さらに「問い」を投げかけることで、さらに価値が増してくるのです。
なぜ「問い」を投げかけることに価値があるかというと、それは相手に「話す」という機会を与えることができるからです。
人は気持ちよく話すと、疲労よりも充実感が勝りますし、それは誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?
例えば、自分が好きだなと思うことについて「◯◯のことが好きなんですか?」と聞かれると、その人は笑顔になって喜んで話すのではないでしょうか!?
人は自ら話すと、結果的に自分をさらけ出すようになりますし、そうすることで相手との距離が縮まるのです。
人によっては自分をさらけ出すということが怖いと思う人がいるかもしれませんが、もし安心して自分をさらけ出せる相手だと認めることができると、孤独の解消に繋がるのではないでしょうか?
自分をさらけ出すことを恐れて行動せずに、自分は「孤独」だと決めつけてしまっている人もいるかもしれません。
だからそんな人には「問い」を投げかけてあげることが大切なのです。
会話力は鍛えられる
私は昭和49年生まれですが、幼少時代には情報交換のツールが、直接会う以外には手紙やFAXや電話ぐらいしかありませんでした。
といっても、手紙を書いたり、FAXを送るなんていうことはほとんどなく、電話が主流でした。
しかし携帯電話もありませんでしたので、その相手の自宅にかけ、まずその相手の親と話すというのが普通でした。
場合によっては「ドキドキ」という状況もありました(笑)
しかし先ほどもご紹介したように、現代はたくさんのツールがあります。
だから「情報交換力」という観点でいうと間違いなく人類はレベルアップをしたと思うのですが「会話力」という観点でいくと、ひょっとしたらレベルダウンをしたのかもしれません。
もしそのことが「孤独」を感じることに影響を及ぼしているのであれば「会話力」を鍛えればいいのです。
「会話力」は技術(スキル)なので、誰でもスキルアップできるものなのです。
スキルアップする方法はたくさんありますが、まずは「問いを投げかける」ことから、意識してみてはいかがでしょうか!?
問いかけ方について興味のある方は、こちら「クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン〜会話の続かない人へ〜」もぜひご覧ください。