人と会話をする中で、相手と楽しい時間を共有できると良いですよね。
そんな時間が人生の幸せだったりしますし、そんな会話ができる人とのご縁が本当にありがたいものです。
だから、ご縁は人生の宝だと思います。
そのご縁とは、家族はもちろんのこと、小さい頃からの友人もそうだし、地元を離れて出会った人もそうだし、社会に出てから知り合った人との出会いも然りです。
そんなご縁に感謝できること大切なのですが「言ってることは正しいがそれを言うのは正しくない」とならないように気をつけないといけないというお話です。
目次
- 言うべきことを言う
- 正しいよりも優先すること
- 伝えるときのポイント
★言うべきことを言う
人生の宝はご縁だとご紹介しましたが、人とのコミュニケーションを図る中で、相手が間違っていると感じる時もあると思います。
そんな時に「あなたは間違っていますよ」と言うべきことを言うか迷う時があると思いますが、なぜ人は「言うべきことを言う」ことを考えるのでしょうか?
こんなことを改めて考える機会はないかもしれませんが、理由を挙げれば次のようなことかと思います。
- 純粋に間違っていることを指摘したいから
- 間違っていることに気づかせてあげたいから
- 相手の考え方を正したいから
- 私の意見を相手に分かって欲しいから
- 相手の言っていることに納得がいかないから
このような理由で人は「あなたは間違っていますよ」と言うべきことを言うという選択肢を持つのだと思いますが、それを純粋に伝えられるものでしょうか?
「いやいや〜それは時と場合によるでしょ〜」という答えがほとんどだと思います。
なぜならば「あなたは間違っていますよ」という発言は言いにくいからです。
ではなぜ言いにくいのかというと、大きく次の2つの理由があります。
①相手の意見を否定することになるから
②否定した理由を求められるから
詳しくはこちら「クローズドクエスチョンの問いかける技術」をご覧ください
★正しいよりも優先すること
先ほどご紹介した「あなたは間違っていますよ」と言うべきことを言う場面は、人とコミュニケーションを図る中で色々と出てきます。
家庭であれば、親が子に言うべきことを言う、仕事においても上司が部下に言うべきことを言うことがあると思います。
しかし、このパターンは「言うべきことを言う」状況であっても、比較的言いやすいかもしれません。
では、次のような場面ではどうでしょうか?
例えば
- 相手が初めて会った人の時
- 後輩から先輩に言う時
- 部下が上司に「言うべきことを言う」時
このような場合は、とても難しいのではないでしょうか?
こんな時でも正しいと思うことを言う、つまり「言うべきことを言う」ことができるかというと、正直難しいでしょう。
では、なぜそれが難しいかというと、人間には感情があるからです。
だから、言ってることは正しいがそれを言うのは正しくないという場面がよくあるのです。
正しいことを言って、必ず相手が受け入れてくれるのであれば、こんな簡単なことはありません。
正しいことを言って、必ず人が育つのであれば、こんな簡単なことはありません。
しかし現実の社会においては、そんな簡単ではないのです。
だから人とのコミュニケーションにおいては、正しいことを言うことよりも、感情を配慮することが大切になるのです。
★伝えるときのポイント
正しいことを言うことよりも、感情を配慮することが大切ということは、決して正しいことを言わないということではありません。
相手の感情を踏まえながら、伝え方を考えることが大切だということです。
言いにくい相手に対して「言うべきことを言う」という場面に遭遇すると、伝え方を考えなければいけないという気づきが生まれるのです。
だから言いにくい相手に対してコミュニケーションを避けてしまうことは、コミュニケーション能力という観点において成長のチャンスを逃してしまうことになるのです。
そこでの気づきを、言いやすい相手に対しても活用できると、コミュニケーション能力が高まっていきますが、そんな時には、2つの分かれ道があります。
①言いにくい相手とのコミュニケーションで学んだ伝え方を活かしていく
このようなことが理想です。
②言いやすい相手は自分の言うことを受け入れてくれるので今まで通りの伝え方をする
コミュニケーションにおいては、①の方が間違いなく上手くいくのですが、②を選択してしまう人も多くいます。
例えば、上司の部下に対する接し方が変わらなかったり、親の子どもに伝える言い方が変わらなかったりというイメージです。
まさに、言ってることは正しいがそれを言うのは正しくないという状況です。
なぜ、そうなってしまうのでしょうか?
ここにはコミュニケーション能力という問題もありますが、相手の感情を配慮できていないという問題のほうが大きいかもしれません。
それを言い換えれば相手を尊重する(リスペクトする)という気持ちが足りないのかもしれません。
その場合は、コミュニケーションの問題ではなく、謙虚な心を意識することがはじめの一歩かもしれません。
コミュニケーション能力の基本について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。