先日「インプット力向上」という発信をしましたが、その際に「アウトプット力」について改めて考える機会をもらいました。
そこでいつものように、「誰でもできる簡単」という観点で、「アウトプット力」を考えてみましたが、頭に浮かんだのは「誰でもできる簡単」ではなく、「人それぞれの工夫」でした。
つまりアウトプット力は、ひと工夫があるとさらにスキルアップできるものなのです。
またアウトプット力は、人真似から始まったとしても、人真似だけでは限界があります。
目次
- 小規模拠点の苦悩
- 敵わない経験
- 「トーク」に変わるもの
小規模拠点の苦悩
経営コンサルタントを本業としている時に、計3年間支社長をさせてもらう機会をいただき、その最初の年は地方拠点での支社長業務でした。
その翌年からの大規模拠点での支社長業務とは違い、地方拠点では人数もスタート時はたったの3人でした。
ひとえに支社長といっても、規模が違うと問題点も課題も変わってきます。
そういう意味でも、地方拠点での経験はその後の私の人生において、大きな財産になっています。
そして地方拠点で必ずぶつかる課題が、「人手が足りない」ということです。
だからあれもこれもやらないといけません。
「僕はこれだけ」とか「それは私の仕事じゃない」などと言っていられません。
だって3人しかいないのですから(笑)
こういった環境が人のマインドを変え、成長する機会を与えてくれます。
このような環境では必然的に、「思考力」、「柔軟性」、「行動力」、「主体性」、「決断力」などが鍛えられていきます。
そしてもう1つ身に付く能力が、「人を動かす」という力です。
地方拠点では、人手が足りないので人を上手に動かすことが必要です。
そして時には、他拠点に応援を依頼する必要もあり、その依頼の仕方についても学ぶ機会となりました。
敵わない経験
そしてこの時に応援要請をした業務の1つが、営業支援でした。
地方拠点では特に言えることですが、仕事を取ってこないと仕事がありません。
だから地方拠点の支社長業務で最も大切な仕事は「仕事を創る」ことです。
そんな時によく応援に来てくれたのが、敏腕営業マンのKくんでした。
Kくんは、ほぼ同時期に入社した年齢が1つ下の優秀な人でした。
Kくんの前職は誰でも知っている大手生命保険会社で、当時史上最年少の営業部長を務めたという経歴を持っていた人でした。
そしてKくんに同行してもらう中で、彼の営業を目の当たりにしたときに私は直感しました。
敵わない(笑)
とにかくトークが凄いのです。
もちろん彼の良いところを盗もうとするのですが、ちょっと次元が違うのです。
しかし新規契約を取るためには、お客様の心を動かし、お客様を後押しすることが必要です。
その時の彼の最大の武器が「トーク」でした。
しかしその「トーク」を自分のものにするイメージは全く湧かず・・・。
「トーク」に変わるもの
では、その「トーク」という武器を持たずして、営業成績を上げるためには、何をしたらいいのかということを猛烈に考えました。
そして出した結論が・・・、
「トーク」の代わりに「絵」をアウトプットに使おう!!
それが私なりのひと工夫でした。
「トーク」は相手の聴覚を刺激しますが「絵」は相手の視覚を刺激します。
結果的にこのひと工夫は大成功し、私自身の成長にも繋がりました。
その「絵」の描き方にもひと工夫があります。
例えばこんなパターンがあります。
- その場で考え、「絵」を描く。
- その場でお客様と話しながら、「絵」を描く。
- 事前に考えて、その場で「絵」を描く。
- 事前に考えて、「絵」を用意して持ってくる。
- 事前に考えて「絵」を書く練習をして、あたかもその場で考えたような雰囲気でその場で「絵」を描く(笑)
色々なパターンで「絵」を活用することで、Kくんの「トーク」に代わる武器を磨いていきました。
このように、私の「アウトプット力向上のひと工夫」は「絵」でしたが、他にもたくさんの工夫があるはずです。
今は色々なツールがあるので、資料でも良いし、動画でも良いし、なんでも良いのです。
アウトプットは、人それぞれでいいのです!!
得意分野や長所を活かしたひと工夫を考えてみると、視点が変わり、成果も変わります。
アウトプットとは人それぞれではありますが、もっと基本的なことに興味がある方は、こちら(コミュニケーション能力の課題が分かる本2 〜話が分かりやすい人になる「伝える力」をグングン伸ばす5つのステップ〜)もぜひご覧ください。
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