プレゼンテーションには様々な目的と共に、複数の手段があります。
その手段は、大きく次の3つに分けられます。
①資料を使わずに、話(トーク)だけでプレゼンテーションを行う場合。
②資料を使い、それを画面に映して見てもらいながらプレゼンテーションを行う場合。
③資料を使い、それを手渡しして見てもらいながらプレゼンテーションを行う場合。
ここでは②のパターンに該当する、つまりプレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方のコツをご紹介します。
目次
- スライド資料の重要度
- スライド資料のタブー
スライド資料の重要度
まず、プレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方におけるコツは「プレゼンテーションにおける資料は大して重要ではない」と理解することです。
「えっどういうこと!?」と思った人もいるかもしれません。
しかし、プレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方のコツという観点でいうと、資料作りに過剰な時間をかけるなということです。
私がよく見かける非効率な場面は、PowerPointやCanvaなどで良さそうなテンプレートを吟味し、人よってはさらにアレンジを加えて、オンリーワンのテンプレートを作成しているようなパターンです。
このようなパターンでは、ひょっとすると、ただの自己満足になっているかもしれませんので、プレゼンテーションの目的を再度確認する必要があるかもしれません。
スライド資料のタブー
プレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方においては「こうすれば良い」というポイントよりも「これをしてはいけない」というタブーを理解することが重要です。
絶対に押さえておくべきタブーが5つありますが、まずは2つご紹介します。
①字が小さい
手渡すような紙の資料を、そのまま画面に映してしまうパターンです。
これは本当によく見かけるパターンですが、なぜよくないのでしょうか?
それは、次のような心理が働くからです。
まずは、プレゼンテーションのスライド資料で、字が小さいと画面を見てもすぐに理解ができないし、それどころかよく見えないので、しっかり見ようとします。
そして、しっかりと見る中で理解しようとします。
そのような心理状態でプレゼンテーションに向き合っていると、いつの間にか画面の情報を理解することに集中し、話を聞かなくなってしまいます。
そして次にどうなるかというと、画面を理解することが難しいので、諦めてしまいます。
その諦めが訪れるとどのような行動になるかというと、眠くなります(笑)
プレゼンテーションにおけるスライド資料は、本来話(トーク)をサポートする目的がありますが、字が小さいと、トークを邪魔してしまうことになるのです。
②ストーリーが見えない
プレゼンテーションでは、あくまでトークが主体です。
トークが主体ということは「ストーリーありき」だということです。
だからプレゼンテーションにおいては、ストーリーを作ることが大切になります。
しかし、ストーリーが見えないタブーなスライド資料では、画面が切り替わる度に頭の中がリセットしてしまいます。
このような資料も、結果的に話(トーク)のサポートではなく、邪魔をしてしまうことになります。
この2つがプレゼンテーションにおける資料の作り方で大きなタブーですが、それ以外にも3つありますのでご紹介します。
③色がたくさんある
色づかいが上手なことにこしたことはありませんが、タブーということでいうと、色を使いすぎるということです。
基本的には2色、多くても3色でおさえることが大切です。
④フォントがたくさんある
アピールをするためにフォントを変えたり、線をひいたり、太字にすることは大切です。
しかし、複数のフォントが点在すると、見えにくいタブーな資料になってしまいます。
⑤統一感がない
プレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方でのタブーは、見にくい資料ということです。
その理由には、全体の統一感がないという内容もあります。
例えば、表が並んでいても、左端や中央線が合っていないバラバラなものなどは、タブーです。
表の作成についても、PowerPointの機能で作成している人もいれば、Excelで作成した表を画像として貼り付けている人もいたりすると、統一感のない資料になってしまいます。
これは1つの資料を、複数の人で作成する時によく見られますが、全体のストーリーを考え統一感のある構成にする必要があります。
カッコよくて見やすいものを意識して満点を目指すよりも、「見にくいものは醜い」という意識の中で最低でも合格点を取るスタンスが重要です。
だから、プレゼンテーションにおけるスライド資料の作り方では、たくさんのポイントやコツがありますが、まずはタブーを意識することが大切なのです。
なぜならば、プレゼンテーションの資料は、プレゼンテーションにおいてものすごく重要ではないからです。
プレゼンテーションにおけるストーリーの重要性については、こちら「話し方におけるストーリーの重要性」をご覧ください。