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ビジネスにおける初対面で大切なこと ~不合格をもらわない~

人生において、宝とは何でしょうか?

お金や物や知識も大切ですが、私はご縁だと思っています。

そんなことを感じている私ですが、40代になってそれなりに色々と経験できてきたから、ご縁が大切だと思えるようになりました。

例えば10代の頃は「ご縁が大切」とか「人脈が大切」なんて聞くと「コネが大事ってこと!?」なんて、ひねくれて捉えていたかと思います。

しかし思い通りにいかないことや、対応しきれないことや、苦しみ悩むことに遭遇すると、人のありがたさを実感することができます。

だから壁にぶつかるということは、素晴らしい出来事なのです。

人に助けてもらったり、応援してもらったりすると「この人と出会えてよかった」と実感します。

だから「ご縁は宝」なのです。

目次       

  • 不合格をもらわない
  • 自らパンツを脱ぐ
  • 若者に学ぶ(Kくん)
  • 若者に学ぶ(Mさん)

不合格をもらわない  

ビジネスにおける初対面において、大切なことは「見た目」です。

なぜならば、人はまず相手の印象を視覚から得られた情報で判断するからです。

そのことを、実験を踏まえて検証してまとめられたのがメラビアンの法則です。

メラビアンの法則については、こちら「営業における初対面の基本」もご覧ください。

改めて、ビジネスにおける初対面では「見た目」が大切なのです。

ではビジネスにおける初対面で、どんな「見た目」が大切かというと、もちろん「良い見た目」なのですが、敢えて線引きをするのであれば「合格点をもらう」ことではなく「不合格をもらわない」ということです。

そう考えられると、課題が見やすくなるのではないでしょうか?

例えば・・・

  • カッコよくなくても、美しくなくてもいいから、清潔な見た目を意識しよう。
  • 緊張していても、不自然であっても、笑顔を意識しよう。
  • 相手がどんな人か分からなくて不安であっても、相手の目を見て話を聞こう。

ビジネスにおける初対面で「不合格をもらわない」こととは、こんな感じです。

自らパンツを脱ぐ   

ビジネスにおける初対面で、なぜ「不合格をもらわない」ことが大切かというと、それは挽回するチャンスを得られるからです。

最初に会ってから数秒もしくは数分の中で、もし不合格をもらってしまうと、相手は心のシャッターを下ろしてしまいます。

一度下ろした心のシャッターをもう一度押し上げることは、簡単ではありませんし、とても時間のかかることです。

あなたの人生を振り返ってみると、そのような経験ってありませんか?

人生においては、いつでも敗者復活戦がありますが、出会いにも敗者復活戦はあります。

そのための条件の1つが「不合格をもらわない」ことなのです。

では挽回のチャンスを得られたとしたら、どうしたら良いのでしょうか?

それは相手との距離感を見ながら、少しずつ自分を表現していくことです。

それを私は経営コンサルタントの仕事を始めて間もない頃に、先輩から「自らパンツを脱ぐ」という言葉と共に教えてもらいました。

そして自分を表現していくと、その中から次のステップへ進むきっかけが生まれてくるのです。

若者に学ぶ(Kくん) 

採用面接をする中で、若者に教えられたことがあるので、ご紹介します。

この若者は、就職活動をしている中で、企業の面接に臨みました。

ここで登場するKくんの第一印象は、弱々しいというか自信がないというイメージでした。

しかし、不合格という印象ではありませんでした。

この時点でもし不合格であったら、その時点で面接は終了です。

しかし、不合格ではないということで、面接にも続きがやってきました。

そして面接をしていく中で、彼が海外に留学に行くなど、積極的な人であることが分かってきました。

さらに質問をしていくと、それは大学の制度を利用するだけでなく、自らそのルートを探したことも分かってきました。

 

そしてKくんが「利他性」を重視することに若干の違和感を覚え、私は次のように問いかけました。

私が中学生や高校生の頃は、自分のやりたいと思うことに夢中になっていましたが、そんなことはKさんの場合はなかったのですか?

そうすると、彼は次のように答えました。

僕は明確な目標を持ちたいと思ったこともありましたが、なかなか見つけられませんでした。

でもその結果「それだったら、誰かの役に立つことをしよう」と思えるようになったと思っています。

この素直さと誠実さが伝わってきたことで、K君の面接は、次のステップへ進むことになったのです。

若者に学ぶ(Mさん) 

もう1つ、大学生の採用面接における事例をご紹介します。

 

ここで登場するMさんの第一印象は、話し方に特徴があるというものでした。

少し舌足らずな話し方であり、聞き取りにくいような印象でした。

明るくハキハキと話すような良い印象ではありませんでしたが、決して不合格でもありませんでした。

 

その後色々と質問をしていくと、彼女が海外で真剣に働きたいという気持ちは伝わってきました。

その後、次の2つの答えによって彼女の面接は次のステージに進むことになったのです。

 

海外で働きたいということであれば、NPO法人のような働き方もあると思いますが、そのようなことは考えているのですか?

最初は考えた時もありましたが、物資の供給だけでは、本当の意味で貢献できないと思い、自立を支援するような関わり方が必要だと思い、今はビジネスを通した関わり方をしたいと思っています。

 

なぜ、リサイクル業が良いと思うのですか?

途上国でも既に行っているビジネスであれば、もしその国でビジネスが成功しても、現地の人の仕事を奪うことになります。

でもリサイクル業であれば、途上国ではまだ成立していない分野なので、途上国の人にも喜ばれると思っているからです。

 

KさんとMさんの事例は、あくまで1つの事例に過ぎません。

しかし、ビジネスの入り口ともいえる採用面接における初対面で「不合格をもらわない」という最低限の結果を得ることができたので、このような事例が生まれたのです。

初対面における「イメージマップ」については、こちら(営業における「考える力」に限界はある!?)をご覧ください。