人間関係のストレスを生まないための「敵をつくらない」という視点

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アラフィフの私にとっては、昔と比べて怖いと思う事件が今は多くあります。

もちろん昔も残虐な事件はありましたが、人を殺す時には明確な動機があったように思います。

アメリカのテレビドラマで有名な「刑事コロンボ」も容疑者を見つけていく時に、最も大切にしていたものが動機でした。

つまり人は殺人を犯してしまう時に、明確な理由があるから、そこを探していくと容疑者に到達するということです。

しかし、今の時代は「誰でもいいから、殺そうと思った」とか「とりあえず一度人を刺してみたかった」などというコメントがニュースに出てきたりします。

極論を言ってしまうと「面識がないのにすれ違う人に刺される可能性もある」ということです。

怖いですよね~。

また面識があったとしても、凄く些細なことが原因で、殺人事件になってしまうこともあるのです。

だから現代の人間関係においては、余計なストレスを生まないために「敵をつくらない」という視点が大切になってきます。

目次       

  • 好かれようとしない
  • 嫌われないようにする
  • 見返りを期待しない

好かれようとしない  

「敵をつくらない」といっても「好かれるようにする」ということとは違います。

ちなみに、日本労働調査組合が2021年に職場の人間関係を調査するため、全国の20~49歳の会社員の男女520名を対象に「職場の人間関係に関するアンケート」を実施したデータによると、職場の人間関係を理由に退職、転職を検討したことがある人の割合がなんと58.5%。

「人間関係は我慢するしかない」なんて言っていたら、ストレスは溜まるし、何度も転職しないといけなくなってしまうかもしれませんね。

人間関係がなぜ難しいかというと、自分で良かれと思って起こした行動が、結果的に予期せぬ未来に繋がってしまう可能性があるからです。

そして、人間関係における好き嫌いは、理屈ではないところがあります。

だからこの世の中で、万人から好かれるということは、はっきり言って無理なのです。

逆にいうと、誰からも好かれようと考えなくて良いということです。

一方で、多くの人から好かれる人気者のようなタイプがいると思いますが、こんな時にも大切なことがあります。

それは「人と比べない」ことです。

先ほど万人から好かれることは無理とお伝えしましたが、同じようにこの世の中の人はそれぞれに個性があり、あなたという人間は世界に1人しかいません。

似てる人はいるかもしれませんが、同じ人はいないのです。

つまり、1人ひとりタイプが違うのであって、先程の人気者タイプは、人から好かれることが1つの個性(長所)だということであって、全てにおいて他者を上回っているわけではないのです。

だから無理に「誰からも好かれよう」なんて考えないことです。

嫌われないようにする 

「誰からも好かれる」ことは無理ということは分かりましたが、人から嫌われないようにするために、何かできることはないのでしょうか?

もちろんあります!!

その中で大切なことは、人の悪口を言わないことです。

それは、どの場面であってもです。

でも「自分のこの気持ちを分かってほし~」という感情のままに悪口を言ってしまうのが人間なので、気をつけなければいけません。(もちろん私もその1人です)

最悪のパターンは、本人のいないところで悪口を言って(いわゆる陰口)、それが間接的にその本人に伝わってしまうパターンです。

これは嫌われるどころか、恨まれることにもなりかねませんし、今の時代だと刺されるという未来に発展してしまうかもしれません。

怖い時代なので、気をつけましょう。

ちなみに、私の恥ずかしい過去はこちら(苦手な人との付き合い方)をご覧ください。

見返りを期待しない  

そして「敵をつくらない」ためにもう1つの大切なことは、コミュニケーションを怠らないことです。

ここでいうコミュニケーションとは、あいさつやお礼などの形式的なもので良いのです。

もっと言うと、形式的なものが良いのです。

普段コミュニケーションがない人とは、些細なことで揉めてしまう可能性が高くなります。

しかし、人間関係ができている人とは、些細なことが大事にはならず、些細なことのままで終わります。

だから、たとえあいさつやお礼などの形式的なものであっても、人間関係において余計なストレスを溜めないためのコミュニケーションという観点では、とても意味があるのです。

マザーテレサさんも、愛の反対は無関心だと言っています。

顔を会わせていても、何のコミュニケーションもないと「あの人は何なのよ!?」と嫌われてしまうかもしれません。

しかし形式的であってもあいさつが交わされていれば、たとえ好かれなかったとしても、よっぽど変なあいさつでない限り、嫌われることはないでしょう。

しかし「こっちはこんなに気持ちよくあいさつしているのに、なんであの人は不愛想なの!?」なんて思わないように。

なぜならば良い人間関係は、自分の力だけではどうしようもない要素があるからです。

残念ながら、他人を変えることなんてできません。

できることは、相手に気づきボールを投げることですので、見返りを期待しないように!

コミュニケーション能力について興味のある方は、こちらをご覧ください。


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