今はビジネスにおいて文章を書いたり、文章で何かを伝えることの大切さを感じることが多いのですが、それと共に文章スキルの未熟さを実感することも多くあります。
例えば20年前と比べると、ビジネスにおいてもプライベートにおいても口頭で伝えるだけでなく、ツールの多様性と共に文章で伝える機会が増えてきたかと思います。
電話をする回数よりも、文字で文章を書いて伝えるメールやSNSの回数の方が多い人がほとんどではないでしょうか。
少しくらい誤字脱字があったり、ニュアンスがおかしくても、仲の良いメンバーであれば問題なくコミュニケーションが取れたとしても、ビジネスにおいてはそうはいきません。
ここでは、ビジネスにおける文章スキルの大切さと難しさをご紹介します。
目次
- 文章に触れる機会
- 未熟を実感
- 課題を知る
文章に触れる機会
今思うと、私は小さい頃から文章に触れる機会を避けてきたなと反省しています。
例えば読書です。
私は本を読むことが以前は嫌いで、小説などは人生で10冊も読んでいません。
今は毎月、本を読むようになり、読書の楽しさも大切さも実感していますが、学生時代などは全くと言っていいほど読んでいませんでした。
今思えば、親は読書の大切さを知っていて、それを私に伝えようとしてくれていましたが、その気持ちを私は理解できていませんでした。
しかし私自身が親になって、自分の子どもと接することで、当時の親の気持ちが少し分かる部分もあります。
また、学校では国語があまり好きではなく、古文漢文なんて大嫌いでした(笑)
このように私は文章に触れる機会を、自ら排除してきたことを反省しています。
一方でグローバルな視点で考えてみると、当たり前のように学校に行ける制度が成り立っている日本で生まれ育ったことで、しっかりと教育を受けることができ、言葉や文章に触れる機会があったことは、とても恵まれているともいえます。
しかし学生生活を終えると、いつの間にか文章に向き合う姿勢が希薄になってしまったように私は感じています。
未熟を実感
こんな私が自分自身の文章スキルの未熟さを実感したのは、20代で経営コンサルタントの世界に飛び込んだ時でした。
それまでの私は、プロスポーツ選手を目指していて、文章を書くことはほとんどありませんでしたし、コミュニケーションを取る時にはほぼ口頭でした。
直接会って話すか、電話で話すかで大体の事は足りていました。
しかし一般社会において、そんなことでは通用しません。
例えば日報を書く時には、報告すべきことを簡潔に伝えるスキルが必要です。
いくら社内的な報告とはいえ、分かりやすく書くというスキルは求められます。
また対外的には、お客様にメールでメッセージを伝えたり、プレゼン資料を作成し文章を通して、相手の心を動かすようなことも必要になる時があります。
こんな日常に直面した時に、私は自分の文章スキルの未熟さを実感しました。
さらに文章スキルの未熟な人は、同じ業務をするにしても他の人と比べてもの凄く時間がかかってしまうのです。
私の場合は、それまで努力をしてこなかったので仕方がないとは言え、業務効率という観点でも大きな改善が必要でした。
課題を知る
そんな文章スキルはすぐに上達するものではありませんが、私は良き先輩に恵まれました。
経営コンサルタント時代の先輩ですが、問題点を丁寧に指摘してくれました。
もちろん学校ではないので、ヒントをくれるだけで、後は自分で考え努力していかなければいけないのですが、このヒントがとてもありがたいのです。
課題を知るということは、上達へのステップが見えるということです。
しかし課題が分からないと、努力をしても手ごたえがないことが多く、モチベーションが上がっていかないことも多々あります。
そしてこの時に指摘してもらった課題は「主語と述語をしっかり書くように」ということでした。
言葉にすると恥ずかしい限りで、小学生レベルです。
でも意外に同じような人がいるのです。
現在の私は、仕事でも文章を書くことが多く、それ以外にもブログや電子書籍なども書くようになっていますが、周りを見渡すと「主語と述語がバラバラの人」が多くいるものです。
例えば・・・
それは、市場にあるお魚屋さんの売り上げデータ入力をしていました。
この文章っておかしくないですか?
はい、おかしいです。
主語は「それは」であるのに対して、述語は「入力をしていました」です。
主語と述語があっていないのです。
ではどうすればいいかというと・・・。
私は、市場にあるお魚屋さんの売り上げデータ入力をしていました。
もしくは・・・
それは、市場にあるお魚屋さんの売り上げデータ入力でした。
こうやって書かれると「そりゃ〜そうだよ〜」って思うかもしれませんが、こういうミスが意外に多いのです。
ビジネスにおける文章スキルを見直そうと思ったら、まずは小学生レベルの国語を見直すことが必要かもしません。
私はお恥ずかしながら、小学生レベルの国語を見直して大切にしています。
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