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西郷真央選手の涙 〜匿名投稿に見る「コミュニケーション能力」の言い換えの大切さ〜

これはとあるプロゴルフファーに対する匿名投稿で、コミュニケーション能力の言い換えという観点で感じたお話です。

まずその選手とは、西郷真央選手です。

私は西郷真央選手を応援しているのですが、その理由はこちら「西郷真央選手を応援する理由」をご覧ください。

日本において、2024年の元旦といえば、誰もが能登半島地震を思い出すのではないでしょうか。

誰もが予想しない1月1日でしたが「ジャンガーゴルフ」のYouTubeには、黙々とボールを打つ西郷真央選手の姿が映っていました。

日本よりもシーズンインが早いアメリカツアーを見据えた準備のためには、元旦といえども貴重な練習日だったのかもしれません。

そんな2024年の最初の試合は、アメリカツアーのドライブオン選手権でした。

予選通過したものの結果は32位タイでしたが、その後すぐに日本ツアーの開幕戦であるダイキンオーキッドレディスに出場し、2位という好成績を収めました。

その翌週に、中国で行われたアメリカツアー(ブルーベイLPGA)では、12位タイという好成績を収めました。

そこから1週間をおいて、アメリカ本土で開催されたファーヒルズ朴セリ選手権では、3日目を終えて、首位と3打差の7位タイと最終日に優勝を狙えるポジションにいました。

私はひょっとして、アメリカツアーの初優勝もあるのかもしれないと思いましたが、結果的に最終日は73とスコアを伸ばすことができず、優勝までは届きませんでした。

とはいえ、その試合に出場した日本人選手の中ではトップの13位タイという成績でしたし、決して悪い成績ではありませんでした。

しかし試合後のインタビューで、西郷真央選手はカメラの前で涙を堪えることができませんでした。

2021年にシルバーコレクターと言われた時にも、2022年に絶不調で35オーバーで試合を終えた時にも、2023年に1年半振りの復活優勝を果たした時でも、涙を見せることはありませんでしたが、この時は涙を堪えることができませんでした。

そして試合後のインタビューでは、悔しい気持ちとこれからを見据えたコメントをしていました。

この姿を見て、私は改めて応援しようという思いが強くなりましたし、この時いつかアメリカツアーで優勝するだろうということを勝手ながら確信したのです。

この西郷真央選手の涙のインタビューは、メディアでも取り上げられたのですが、その中でコミュニケーション能力の言い換えという観点で感じたことが2つありましたので、ご紹介します。

今の時代は、インターネットで様々な情報を入手ことができる一方で、様々な発信もできます。

その特徴の1つとして、実名を出さなくても、匿名で情報を発信できるということがあるのではないでしょうか。

この匿名ということにより、発言しやすいという良い効果もあるかもしれませんが、無責任に発言できてしまうというデメリットも存在します。

個人的には、匿名で人のことを揶揄したり、非難するのはどうかと思います。

そして今回の西郷真央選手の涙のインタビューにおいても、次のような匿名の投稿がありました。

①なんの実績もない新人が13位で、喜びの涙なら分かるが、悔し涙?上から目線も甚だしい?

私はこのコメントを読んだ時に、この人はどんな人なんだろうと不思議に思いました。

上から目線で言っていることなど99%ないにも関わらず、なぜこのような捉え方をするんだろうと不思議に思いました。

同じように不思議に思った人が、このコメントを非難してしまうと、お互いに明るく前向きに捉える未来はやってきません。

そのように思っていると、ある人が次のような返事をしていました。

「このコメ主は不適切にも程がある!」

ちょうどこの時流行っていたドラマのタイトルである「不適切にもほどがある!」にかけたユーモアを交えた発信でした。

このようなユーモアを交えた発信のおかげで、反対意見を発信したにも関わらずとげとげしい雰囲気をつくらずに済むことと、同じように感じていた人を巻き込むことができるのです。

だからコミュニケーション能力の言い換えにおいて、ユーモアはとても大切なのです。

② メンタル弱いなぁ、これ泣くことか?まだまだやね

このコメントを見た時に、このように言う人の気持ちは理解できました。

しかしこれまでの西郷真央選手を見てきた人であれば、簡単に涙を見せる人でないことは、誰もが分かるはずです。

そんな思いで匿名の投稿を見ていると、次のような発信をしている人がいました。

我慢したり感情を見せないことだけが強さではない。

感情表現できるという強さもある。

西郷さんのメンタルの強さは、全ゴルフファンが見てきたはず。

コミュニケーション能力の言い換えにおいて、相手を批判することはとてもリスクを伴うことです。

そんな時には、相手を批判するのではなく、相手の意見と違う意見を持っているということを伝えることが大切なのです。

だから「誰が悪い」という発信ではなく「何が悪い」という捉え方が大切なのです。

今回の発言も、相手が発信したものとは違う意見ですが、決して相手を批判することはしていません。

一方で、相手とは違う意見もしっかりと伝えています。

このような発信をすると、意見交換が生まれやすくなります。

しかし相手自体を批判すると、意見交換は生まれにくく、妬み合いや恨み合いが始まってしまう可能性があるのです。

だからコミュニケーション能力においては「誰が悪い」ではなく「何が悪い」と言い換えるだけで、伝わり方が変わってくるのです。