仕事ができる人の特徴とは?
このことは、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
「こういう人はできる」と思うことはあっても、それが必ずしも万人に当てはまるわけではないのです。
だから「仕事ができる人の特徴とは?」と聞かれても定義が難しいのです。
そんな時に思い浮かぶ言葉が・・・
好きこそものの上手なれ
目次
- はじめに
- 2人の事例
- するとどうなる?
- ではどうする?
- 効果の見える化
はじめに
好きなことを仕事にしている人は、明らかにモチベーションが高いです。
しかし・・・。
好きなことを仕事にしている人は、果たして仕事ができる人なのでしょうか?
それは・・・違います!!
なぜ違うのか?
そんなことを考える機会をもらった事例を、ご紹介します。
2人の事例
ここに2人の仕事が大好きな人がいます。それがYさんとKさんです。
この2人は仕事が大好きです。遅くまで仕事をしていても笑顔でいます。遅く帰ることに対して、特別な抵抗がありません。
例えば・・・
- 良い商品や珍しい商品を見ると、ニッコリです。
- マニアックなお客様がいると、ニンマリです。
- 自分と同じように商品に詳しいお客様に出会うと、ベッタリです。
- そして負けじと、商品の詳しい説明は、キッチリです。
しかし、この2人には少しばかり弱点があります。
それは・・・
実績をあまり気にしません(笑)
もちろん「気にしません」なんて言いません。「気になります」と口では言いますが、実際はそこまで気にしていません(笑)そのくらい分かります(笑)
仕事は一生懸命ですが、結果に対する執着が薄いのです。
例えば・・・
- 目標と実績の差を埋める思考が弱い。
仕事をしっかりやって目標にいかなければ、それはそれで仕方がないという考えです。
- 業務の守備範囲を変えられません。
自分が組織の人間という意識が薄く、職人のような仕事ぶりになっています。
するとどうなる?
ではこの弱点が、どのような結果に繋がるのでしょうか?
端的に言うと、数字が上がらないという結果になります。
「仕事が好き」ということが、必ずしも「仕事で成果を上げる」には繋がらないということです。
会社が望む社員像が、主体性を持った社員として成長し、お客様に喜びを提供できる実力を身につけ、仕事のやりがいを感じ、成果に繋げて欲しいという姿であれば、取り組む姿勢を見直す必要があります。
ではどうする?
では、このような社員がいる時には、どうしたら良いのでしょうか?
いきなり「〇〇の利益を意識しろ〜」といっても、頭の中は「???」になってしまいます。だから数字に慣れることが必要です。
では、どんな数字に慣れたら良いのでしょうか?
それは、身近な数字です。
今回の事例では、こんな感じでした。
仕事が大好きなYさんとKさんと、ある業務改善の打ち合わせを行いました。それは商品の仕分けを1人ではなく2人で行うという業務改善です。
そして2人でやった結果、見事に時間短縮を実現できました!!
その結果を踏まえてYさんに「普段より早く終わったね〜」と聞くと「めっちゃ早く終わりました〜」と返事が返ってきました。
同じ質問をKさんに聞くと「とっても早かったです。助かりました〜」と同様の返事が返ってきました。
その2人に「どれくらい早かった?」と聞くと、どちらも「かなり早く終わりました〜」としか答えられませんでした。
ここで、数字の意識が乏しいことを説明しました。
効果の見える化
その後の話は、次のような感じです。
まず改善前と改善後の時間の変化を示し、それを金額換算しました。
それが、次の「絵」です。
次に、「短縮できた30分を使うと、どのくらいの利益を生み出せるか?」という疑問について説明しました。
Kさんの主な業務は、販売するための商品登録業務です。
そこで30分で登録できる商品と、それがいくらの利益に貢献できるかを共有しました。
それが、次の「絵」です。
そしてその2つを合わせて、年間で金額換算するといくらの利益に貢献できるかを共有しました。
それが、次の「絵」です。
年間で金額換算すると、200万円以上の利益に繋がります。
たかが30分短縮しただけで、これだけの可能性があるのです。
それを感じたYさんとKさんは、他に改善できることはないかと、一緒に考え始めました。
そうなると「仕事が好きが人」が「仕事ができる人」に変わっていきました。
どんなことでも「自分ごと」として捉え始めると、人間ってそれまでと比べ物にならないくらいの力を発揮しますよね♪
好きこそものの上手なれと言いますが、仕事ができる人の特徴はそれだけではないのです。
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