採用の仕事に携わっていると・・・
よく大学4年生から「オンとオフの切り替えはどうしているんですか?」という質問をいただきます!
「なるほどなぁ~こういうことを気にしているんだなぁ~」なんて思いながら、その質問に答えたりしています。
でも個人的には、この質問にちょっと違和感を抱くのです。
その理由も含めて、続きをご覧ください。
目次
- オンとオフの境界線
- 大部分が仕事です
- 仕事が全てではない
- 仕事は人生の一部
オンとオフの境界線
まず大学4年生から「オンとオフの切り替えはどうしているんですか?」と聞かれると少し寂しいのです。
なぜならば・・・
まだ仕事をしていない人であれば、もっと「オン(仕事)」についての内容や魅力を聞いて欲しいなぁ~と思うからです。
だって人事の仕事をしていて、会社や仕事の魅力を伝える立場なのに「オン(仕事)」の中身よりも「オンとオフの切り替え」について聞かれることって寂しくないですか?
そして寂しさだけじゃなくて、違和感を抱く理由としては・・・。
仕事を3年もしくは5年と続けていく中で、どうしてもうまいことバランスが取れない。
だから「今」をより充実させるために「オフはどうしているのか?」
または「どうやってオフにリフレッシュしているのか?」と聞かれると、しっくりくるのですが・・・。
だから、まだ仕事をしていない人から「オンとオフの切り替えはどうしているんですか?」という質問をもらうと、少し違和感を抱くのです。
ただ、決してこの質問を否定しているのではないので、お間違えのないように。
大部分が仕事です
一般的に仕事というと、大半の人が会社に勤めて、お給料をもらうスタンスかと思います。そこでその一般的な働き方における日々の生活を検証してみます。
あくまで一般論ですが、次のような1日(仕事のある日)を送っている人が多いのではないでしょうか・・・。
6:30-7:30(1h) 朝食と身支度準備
7:30-8:30(1h) 移動
8:30-17:30(9h) 仕事(会社拘束時間)
17:30-19:00(1.5h) 余暇(友達とあったりショッピングをしたりジムに行ったり・・・)
19:00-20:00(1h) 移動
20:00-20:30(0.5h) 夕食
20:30-23:00(3h) 自宅時間
23:30-6:30(7h) 7時間睡眠
例えばこのような生活だとしたら、仕事が占める割合はどのくらいでしょうか?
分かりやすく円グラフにすると、こんな感じです。
1日のうち半分近くは「仕事」なのです。
ちなみに睡眠の7時間を除いた構成比を見てみると、次のような円グラフになります。
実に53%の時間が「仕事」なのです。
大学時代には1分もなかった「仕事」の時間が、これだけ入り込んでくる生活をもう少しで送るのが大学4年生なのです。
つまり1日の中で、もっとも多くの時間を費やすのが「仕事」なのです。
そんな「仕事」であるならば、自分が喜んで興味を持って前向きに取り組めるようなものを探して欲しいなと思います。
仕事が全てではない
一方で、仕事が全てではないのです。
先ほど説明したように仕事が占める部分は大きいのですが、決して全てではないのです。
また「オンとオフの境界線」をつくることはできても、人間の感情はそんなに簡単に割り切れるものではありません。
例えば・・・
- 彼氏や彼女と喧嘩したら、翌日の仕事ではきっとテンションが下がるでしょう。
- 体調が悪かったら、その日の仕事でも気分は乗らないでしょう。
- 前からどうしても欲しかったものを手に入れた次の日は、仕事もウキウキな気分になるでしょう。
- 出勤中に人助けをしてもの凄く感謝されたら、気持ちよく仕事を始められるでしょう。
- 楽しい飲み会が夜にある日は、残業をしなくていいように、いつも以上にキビキビと仕事をするでしょう。
天気予報みたいな書き方をしてしまいましたが(笑)人間は感情の動物ですから、本当に「なんでこんなことで!?」と思うような些細なことで、テンションが上がったり下がったりするのです。
だから仕事が全てではないのです。
仕事は人生の一部
では仕事について考える時に、何が大切になるのでしょうか?
それは「自分がどう生きたいのか?」という質問に対して答えを持つことです。
仕事は大部分を占める一方で全てではありませんが、あくまで人生の枠の中にあるのが仕事です。
そして人生の枠の中にプライベートも趣味も家庭もあり、さらに言うと、人生の枠の中に「オンとオフ」があるのです。
まだ「オン」という仕事を経験していないのに「とりあえず仕事に関しては責任を持って義務を果たすので・・・」という後ろ向きな考え方だと、「オフ」に該当するプライベートにも影響してしまうのです。
だから魅力的な「オン」を求めてほしいのです。
そして「目の前のご縁を大切に」して欲しいのです。
大学4年生のうちに「自分はどう生きたいのか?」という質問に対して、自分なりに答えを考えておくことが大切です。
続きはこちら「大学4年生が後悔しないための本」をご覧ください。