仕事をする中で、数字に強いもしくは数字に弱い人がいると思います。
この差は、決して生まれ持った才能などではなく、誰でも埋めることのできるものなのです。
しかし「私は数字に弱い」と思っている人の多くは、その努力をせずに「私は苦手」と決めつけてしまっています。
その根底にあるのは「思い込み」です。
そしてその「思い込み」の結果「数字に強い人」になることを諦めてしまっている人が多いのですが、見方を変えると「課題が分からない」という原因もあります。
逆に言うと、課題が分かれば「数字に弱い人」から「数字に強い人」に変われる可能性が、誰にでもあるのです。
ここでは「数字に弱い人」から「数字に強い人」になるための大切なポイントを5つご紹介します。
数字の大切さを知る
仕事をしていると、必ず「数字」に触れる機会が出てきます。
そのくらい数字は大切なのです。
なぜ大切なのかと言うと・・・
会社は存続するために、収益を生み出さなくてはいけません。
だから「収益を生み出す」つまり「数字で結果を出す」ということは、会社の存続における絶対条件なのです。
その会社という組織で仕事をする以上、数字に触れる機会があるのは当たり前のことなのです。
だから、その「数字」から逃げようとするのではなく、楽しんで向き合えるようになりたいものです。
「数字が弱い人」から「数字が強い人」になる最初の分岐点が「数字の大切さを知る」ことです。
数字に慣れる
「自分は数字に弱い」と思って、それを何とか克服したいと思っている時には「習うより慣れろ」です。
何事も魔法のようにいきなりスキルアップすることはありませんが、最短でスキルアップをしたいなら、数字に関していえば「習うより慣れろ」です。
例えば「東京って人が多いよね」という認識を、数字で検証するだけでいいのです。
こんな感じです。
- 東京都:約1,396万人(2021年)
- 大阪府:約882万人(2019年)
- 愛知県:約755万人(2019年)
- 北海道:約528万人(2019年)
- 福岡県:約511万人(2019年)
- 広島県:約281万人(2019年)
- 石川県:約114万人(2019年)
※比較する年が一致していないのは、ご了承ください。
「数字が弱い人」から「数字が強い人」になる2つ目の分岐点が「数字に慣れる」ことです。
数字の鍛え方を知る
この鍛え方がよく分からないという人は「数字に強い人」になるための課題が分からないという人かもしれません。
例えば「3億円を全て1円玉にしたら、それは4畳半の部屋に入りますか?」とクイズを出された時に「えっ???」とならずに「どうやったら答えが出せるのかを考えることが大切です。
数字に強い人は、数字に関する知識が豊富な人ではなく、ある一定の「数字の知識」を持ち「考え方」や「捉え方」が優れている人です。
つまり「数字力 = 知識 × 考え方」です!
クイズに対する考え方と答えについては、ぜひこちら「数字に弱い社会人のための苦手意識を克服する方法」を読んでみてください。
「数字が弱い人」から「数字が強い人」になる3つ目の分岐点が「数字の鍛え方を知る」ことです。
数字の使い方を知る
本当の意味で「数字に強い」人になるためには、仕事においてその力を発揮できなければ意味がありません。
例えばミーティングにおいて・・・
「売上を上げよう」ではなく「売上を2億円上げるためにはどうする?」と問いかけてみる。
例えば外注する時に・・・
「HPからの問い合わせを増やしたい」ではなく「HPからの問い合わせを2倍にするためにHPの変更を検討しているのですが・・・」と問いかけてみる。
数値目標を設定する時のポイントは、1人1人の行動目標と繋ぎ合わせることです。
「数字が弱い人」から「数字が強い人」になる4つ目の分岐点が「数字の使い方を知る」ことです。
数字の楽しさを知る
何事においても基本は大切ですが、さらに楽しさを感じられると前向きに「はじめの一歩」を踏み出せるものです。
一方で、必要なことだと分かっちゃいるけど、そこに「楽しさ」ではなく「義務感」や「あるべき論」しかなかったとしたら、ついつい後回しにしてしまうのが人間です。
例えば誰でも知っている大企業が・・・
海外戦略を考える時に、たった1つの数字で判断しているとしたら面白くないですか??
多くの場合、数字に弱い人は、自分は数字が苦手だと思っている人であり、数字の楽しさを知らない人です。
何事にも当てはまることですが「知らないことがあれば知ればいいのです」
そして「成長したい」と思ったら「自分の課題」を知ることです。
ここでは、数字に強い人と数字に弱い人の5つの分かれ道をご紹介しました。
数字力についてもっと興味のある方は、こちらもぜひご覧ください。
思考で差がつく「数字に弱い」社会人のための苦手意識を克服する方法: 「難しい」の原因は9割が思い込み
小学校2年生の数字に向き合う事例に興味がある方は、こちら「ビジネスにおいける数字の鍛え方①」もぜひご覧ください。
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