このサイトを見ていただいている人は、ほとんどが日本人だと思いますが、日本の人口はどのくらいか分かりますか?
ここでは、人事の仕事に携わっている人が、どんな考え方をしていけば良いかを数字をもとにご紹介します。
「世界人口白書2023」によると、2023年の日本の人口は、1億2,330万人となっています。
これって、多いのでしょうか?
それとも、少ないのでしょうか?
この答えを探すためには、比較が必要になります。
ちなみに、日本の人口は世界で何番目か知っていますか?
答えは・・・世界第12位です。
目次
- 世界の数字
- 国内の数字
- 少子高齢化
世界の数字
先ほど「答えを探すためには、比較が必要になります」とご紹介しましたが、現在世界で最も人口の多い国はどこか知っていますか?
少し前までは中国が第1位でしたが、2022年にインドが中国を抜いて、世界で最も人口の多い国になりました。
詳しくは、こちらをご覧ください。(出典:世界人口白書2023)
それにしても、インドの14億2,860万人って凄いですよね!!
日本の11倍以上!!!
想像できません(笑)
IT分野を中心にインドはとても注目されていますが、その背景には「人口が多い」という状況があるのです。
企業でも基本的には社員数に比例して、事業を拡大する可能性が高まっていきます。
国単位でも同じように、国力と人口はある程度比例します。
その理由をスポーツに例えると、分かりやすいかもしれません。
例えば10人から1人の選手を選ぶよりも、100人もしくは1,000人さらに10,000人の中から1人を選ぶ方が、より強いチームがつくりやすいと言えるでしょう。
だから国力や成長力を見る時には、その背景にある人口を確認することが大切なのです。
ちなみに、日本にとっては戦後からの70年間と、これからの30年の予測では、地域ごとにどのような人口の増減があったか知っていますか?
答えは、こちらになります。(人数の単位:百万人)
確かに、インドや中国をはじめとしたアジアの人口が増えています。
しかし、もう1つ注目すべき地域が・・・。
これだけ見ると、いかにアフリカのポテンシャルが高いかということが分かるかと思います。
国内の数字
それでは次に、日本国内を見てみましょう。
先ほどご紹介したように、2023年で世界第12位の人口を誇る日本でしたが、ここまでの推移はどうだったのでしょうか?
ちなみに、戦後である1945年の人口はどのくらいだったと思いますか?
総務省統計局の情報によると、答えは7,199万人です。
約80年で人口が5,585万人増え、1.8倍になったのです。
そう考えると、日本って急成長してそうじゃないですか?
ハイ、戦後の高度経済成長期がありましたね。
日本においては、実質経済成長率が年平均10%前後を記録した1955年頃から1973年頃までを一般的に高度経済成長期と呼びます。
ちなみに日本で最も人口が多かった年は、2004年になります。
この時の1億2,784万人をピークに、その後は減り続けています。
これをもう少し掘り下げてみると、2024年の2月の人口は1億2,399万人ですが、前年同月と比べると約64万人となります。
そう言われても、ピンとこないかもしれませんが、2050年には人口が9,515万人になる予測が出ています。
ちなみに、その2050年の時の高齢化率予測が39.6%。
日本の人口がピークだった2004年では、19.6%。
つまり、10人に2人が高齢者だったのが、10人に4人になるのです。
約分をすると、5人に1人だったのが、5人に2人になるのです。
これがどれほど影響のあることなのかを考えながら、仕事をしたり生きていくことは、日本人として凄く重要なことだと思っています。
このように数字をもとにして俯瞰するだけで、人事に携わる人の考え方が変わると私は思っています。
少子高齢化
日本では人口が減っていくのですが、もう1つの特徴が少子高齢化です。
あなたは、人口ピラミッドというものを知っていますか?
人口ピラミッドとは、男女別に年齢ごとの人口を表したグラフのことをいいます。
この人口ピラミッドは、単にその地域の年齢別の人口分布や労働人口の推移を表すだけでなく、社会保障にかかる負担度や将来の人口増減率などを明らかにすることもできるのです。
ちなみに、2020年の日本の人口ピラミッドはこちらになります。
40代が多いですが、それと共に70歳前後の年齢層も多いことが分かります。
つまり人口減少と共に、労働人口の減少が日本の課題なのです。
では、高度経済成長期に入る直前である1950年の日本はどうだったのでしょうか?
その時の人口ピラミッドは、次のようになります。
凄くないですか???
この時の人口ピラミッドでは、これからも労働人口が増えていくという期待が持てるようなグラフになっています。
このように数字を見てみると、高度経済成長期が訪れた背景がよく分かりますよね!!
しかし、この時とは全く時代が変わりました。
だから、数字という根拠のある情報を踏まえて、人事の仕事に携わる人は、考え方を変えなくてはいけないのです。
なぜ、考え方を変えなくてはいけないのでしょうか?
それは、人事という仕事に携わる人が考え方を変えないと、人事としての責任を果たせなくなってしまうからです。
人の育成や採用の仕方が、今まで通りで良いということはないのです。
人事においても、数字をもとにすると説得力が増してくるのです。
「数字の使い方」に興味のある人は、ぜひこちらもご覧ください。