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色々なスキル, コミュニケーションの仕組み化

たたき台の意味 ~0から1をつくる尊さ~

「少し相談したいことがあるのですが、一度話し合えませんか?」

「もちろん、いいですよ」

「では、明日よろしくお願いします」

こんな会話を経て、ミーティングをすることってありませんか?

こんな時に準備をしてミーティングに臨む人とそうでない人がいます。

もちろん準備をして臨んだ方がいいわけですが、どんなミーティングの準備が必要でしょうか?

こんな時に大切なことをご紹介します。

それは「たたき台の意味」そして「0から1をつくる」尊さです。

目次         

  • +αの準備
  • たたき台の成果
  • 0から1をつくる力

+αの準備      

ミーティングが始まる前によくみられる準備がこちらです。

  • 「明日の議題はこちらになります」とメールを送る人
  • 事前にミーティングの検討事項をお知らせする人
  • 参加者に事前に考えてきてほしいことを連絡する人

ここで1つ注意点が・・・

人によって議題のことは「アジェンダ」なんていう人もいますが、これは相手によっては気をつけなければいけません。

詳しくはこちら「伝える技術の基本【言葉遣い編】 〜コミュニケーション能力を高めるには〜」をご覧ください。

このような言葉遣いもとても大切なのですが、もう1つしてほしい準備があります。

それは「自分がしたい」と思うことを相手に伝えられるように「たたき台」を用意しておくことです。

そしてこの「たたき台」を用意するだけでなく、ミーティング前に参加者に送っておいても良いでしょう。

これが「+αの準備」です。

たたき台の成果    

ではなぜこの「+αの準備」が大切なのでしょうか?

それは、ミーティングに参加するメンバーの意見が出やすくなるという利点があるからです。

そして結果的に、この「+αの準備」がミーティングの効率をアップさせてくれるのです。

「0から1をつくる」という行為は、誰にでもできることではありません。

そこには、想像力や創造力など様々な能力が求められます。

しかし一度「0から1をつくる」ことができると、その後は意外とスラスラと進んでしまうことが多くあります。

そんな「0から1をつくる」習慣づくりが「たたき台」を作成することなのです。

例えばこんな感じです。

「あなたがこれからこうしたいと思うイメージを、ホワイドボードに描いてもらえますか?」と言われたらどうでしょうか?

だいたいのひとは「えっ!?」と戸惑い、すぐには描けないのではないでしょうか?

頭の中にぼんやりとイメージがあっても、それを自分なりに想像するのと、他人が見ても分かるように描くのとでは、天と地ほどの差があるのです。

だからたたき台を作成するという「0から1をつくる」という行為は尊いのです。

では逆に「まず今お配りした資料をご覧いただけますでしょうか?そしてそれについて、率直な意見をいただけますでしょうか?どんな些細なことでも結構ですし批判のようなネガティブな意見でも大歓迎です」と問いかけられたら、どうでしょうか?

こんな時は不思議と、意見がドンドン出るものです。

特に批判などの悲観的なものはガンガン出るものです(笑)

言われた瞬間は「ムッ」と来る人もいるでしょうが、たたき台を作成する尊さを知っている人は、笑って受け入れることができるのです。

これがたたき台を作成する意味であり「0から1をつくる」成果なのです。

0から1をつくる力  

このようにミーティングのたびに「たたき台を作成する」という習慣が身についてくると、様々なスキルがアップしていきます。

例えば・・・

  • 想像力
  • 創造力
  • 考える力
  • ロジカル思考力
  • ストーリー構築力 などなど。

これは実践してみると実感できます。

気持ちいいくらい色々な能力がスキルアップします。

それだけ、普段は自ら考えるという場面が少ないのかもしれませんし、何度も言うように「たたき台を作成する」という行為は尊いのです。

そして「たたき台をつくる」ことが習慣化できてくると、課題が次のステージに移っていきます。

最初のステージは「たたき台をつくる」ことでしたが、次のステージは「どうやってたたき台を活かすか」というものになります。

もう少し具体的にいうと、最初のステージは「どうやって意見を引き出そうか」というものでしたが、次のステージでは「どのような意見を引き出そうか」に変わっていくのです。

そうすると「たたき台をつくる」たびに、相手の立場に立って考えられるようになりますが、これがものすごく大切なのです。

なぜならば、これがビジネスの基本中の基本だからです。

詳しくはこちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。

つまり「たたき台の作成」が習慣化されると、ビジネススキルの底上げができてしまうのです。

これって凄くないですか!?

そのくらい「たたき台の作成」には大きな意味とメリットが溢れているのです。

だったら習慣化したもの勝ちです。

唯一ある壁は、たたき台を作成することに慣れないうちに「面倒くさいな〜」と思うあなたのココロです(笑)

ぜひ軽々と乗り越えてください!!

「伝える力」については、ぜひこちらもご覧ください。


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