相手に自分の意思や思っていることを伝えられると、それはとても嬉しいことです。
でも「なぜ伝わらない!?」と嘆くことがたくさんあります(笑)
だから、人は生きていく上で伝える技術を身につけると、その人生は好転していくのです。
伝える技術の基本とは、相手の目線に合わせる技術です。
何に合わせるかというと色々なことがありますが、例えば言葉遣いです。
詳しくはこちらを「伝える技術の基本 【言葉遣い編】」ご覧ください。
そして伝える技術を発揮するために、伝わる状況を整えることも大切な技術の1つです。
それが今回ご紹介する「伝える技術【相手の耳を確認する】」です。
目次
- 人は話したい
- 伝わらない状況
- 相手の耳を確認
- 相手の耳を開く
人は話したい
人間の潜在的な欲求としてあるのが「自分の気持ちを分かってほしい」「自分のことを認めてほしい」という承認欲求です。
これは誰もが持っている欲求です。
よく話し手が「話をするのって疲れるわ~」と言いますが、聞き手も真剣に話を聞くと疲れるのです。
なぜならば「自分の気持ちを分かってほしい」という欲求をグッと抑えて、相手に合わせる努力をしているからです。
だから聞き上手な人は、基本的に思いやりがあり、気遣いができる人が多いのです。
伝わらない状況
先ほど聞き上手な人の話をしましたが、相手の言っていることを受け入れる技術は、相手に目線が合っていると思わせる技術です。
言い方を変えれば、相手が「とても聞いてくれている」と感じる時には、見せかけの態度と本音の態度があるということです。
そして見せかけの態度は決して悪いわけではなく、プロの技術です。
しかし別の見方をすると、話していることが相手に伝わっているかどうかは、見た目では分からないということです。
ではどんな状況だと伝わっていないことが多いのでしょうか?
基本的な例をご紹介します。
①最初から聞く気がない(笑)
こんな失礼な態度って(笑)
でもそれはどんな時でしょうか?
例えばこんな心境の時です。
- その人が嫌いな場合。
- 話が始まった時にまた我慢だと認識する場合。
- また話が始まってしまったとネガティブに受け取る場合。
- 何度も聞いた話だと聞く努力をしなくなる場合。
- なんで私の話を聞いてくれないのと会話に興味をなくす場合。
まさに相手の耳が塞がっている状態です。
②内容に共感しない
内容に共感しない時には、自分と意見が違う場合が多いですが、必ずしもそうとは限りません。
たとえ意見が違っても、納得感があったり、新しい発見があったりした場合には、話を聞かなくなることはありません。
しかし違う意見を押し付けられるような印象を持つ時には、相手の耳は塞がっていくのです。
これは①の場合と違い、徐々に耳が塞がっていく状態です。
③聞く力がない
伝えたいことが伝わるという結果は話し手の技術による影響が大きいのですが、聞き手の力が不足していると伝わらないという結果にもなってしまいます。
しかしこの時話し手は、聞き手の力量不足を嘆くのではなく、話し方や話す内容を改めて考えることが大切で、それが成長に繋がるのです。
相手の耳を確認
今回ご紹介する伝える技術は「相手の耳を確認する」です。
福耳だとやっぱりお金持ちになる可能性が高いので・・・という話ではなくて(笑)
相手の耳が開いているかどうかを確認することであり、つまり相手の耳が塞がっていると、どんなに良い内容をどんなに上手に話しても伝わらないのです。
だから「伝える」という結果を得るためには、相手に問いかける前に「相手の耳を確認する」という伝える技術が必要なのです。
相手の耳が開いているかを確認する時には、当然ですが耳を見るのではなく、目を見て、目線を確認して、表情を見て、その場の雰囲気を感じ取ることが必要であり、それが技術なのです。
相手の耳を開く
では相手の耳が塞がっている時に、その耳を開くためにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは簡単な2つの方法をご紹介します。
1つ目は、相手が話しやすい関係をつくることです。
これをとても簡単に説明すると嫌われないことであり、もし嫌われていたとしても、相手が尊敬を抱くような関係を築いておくことです。
このどちらもなければ相手の耳は塞がったままでしょう。
2つ目は、こちらからアクションを起こすことにより、相手の耳を一時的に開くことです。
例えばこんなことです。
・驚かせる
人は予期せぬことが起きると、その直後に一時的な安堵感により心のガードを下げます。
・笑わせる
人は顔の表情が緩むと、心のガードも緩みます。
・共感を得る
人は相手に共通点を見つけると、親しみを感じます。
例えば出身地が一緒だというだけで、なんか親しみを感じたりしますよね。
その時点で、一時的に耳は開くのです。
技術的なことは他にもありますが、まず大切なことは「相手の耳が塞がっていると、相手に話は伝わらない」ということを理解することです。
せっかくの良い話も、相手の耳が塞がっていない時でないと、伝えたいことは相手に伝わりません。
だからコミュニケーション能力を高めるには「相手の耳を確認する」という伝える技術が大切なのです。
「伝える力」については、ぜひこちらもご覧ください。
あなたの・・・コミュニケーション能力の課題が分かる本2: 話が分かりやすい人になる 「伝える力」をグングン伸ばす5つのステップ
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