最近、手紙を書くことはありますか?
または最近、手紙を受け取ったことはありますか?
私はついついメールやSNSを優先してしまい、手紙を書く機会は随分と減りました。一概に悪いことではないと思っていますが・・・。
そんな中、素敵な手紙をもらった事例をご紹介します。
メールにはない手紙のチカラを実感しました。
目次
- モテ期到来!?
- 手紙の伝達力
- 日本の文化
- 手紙のチカラ
- さいごに
モテ期到来!?
先日とても素敵な手紙をもらいました。
送り主は、30歳の素敵な女性です。
実は・・・、私にもついにモテ期がやってまいりました!!!
そんなことだったら良かったのですが、残念ながらそんなことではありません(笑)
この手紙は、面接を受けに来てくれて、こちらから最終面接の合格を伝えた人からのものなのです。
その写真がこちらです。
主な内容は「すみませんが辞退させていただきます」というお詫びの内容と「貴重な面接の機会をいただきましてありがとうございます」という感謝の内容でした。
この手紙は、これから会うことがないかもしれない人へのものであり、送り主にしても決して義務があったわけでもないのです。
つまり、別に送らなくてもよい手紙だったのです。
では、そんな必然性もないにも関わらず、なぜ送ってきてくれたのでしょうか?
理由はともかく私はこの手紙を受けとって、ちょっと感動してしまいました。
手紙の伝達力
私は、なぜ感動してしまったのでしょうか?
おそらくこの内容をメールで受け取ったとしても、ここまで感動しなかったかもしれません。
それはなぜでしょうか?
なんとなく自分の中では分かる気もしますが、あえて言葉にすると次のようなことかと思います。
- 直筆の手紙を手間ひまをかけて書いてくれたという気持ち
- 直筆の文字から伝わる気持ち
- 文章を一生懸命考えたであろう気持ち
- お詫びと感謝を伝えようとする気持ち
- 直筆の手紙を使って伝えようとする誠実な気持ち
そうなんです。
不思議なもので、手紙から気持ちが伝わってくるのです。
これが他の伝達手段と比べて、強みとなる手紙独特の伝達力です。
日本の文化
この手紙は拝啓で始まり、敬具で終わるという文面でした。
ここには、日本独特の文化が込められており、自分と相手に距離があり、尊敬すべき相手に使用する文面です。
今ではなかなか「拝啓」なんて使う機会が少ないですよね。
私も使う機会は少ないですが、ついつい北の国からの「拝啓けいこちゃん」を思い出します。
これ、分かりますか?(笑)ジェネレーションギャップがあったらごめんなさい(笑)
そしてこの手紙の文章は「貴社におかれましては、益々ご清栄のことと、お喜び申し上げます」という文章で書き出されていました。
こんな言い方で文章を書くことが普段あるでしょうか?
手紙だからこその、独特の書き方ですよね。
ちなみに私はこのような文面に疎いので、自分自身でかしこまった文面を書いて送る時には、詳しい社員に言葉遣いや季語を相談して書いています。
手紙のチカラ
このような手紙を受け取ると、受け取った人はどのような行動を起こすでしょうか?
もちろんその行動も、人それぞれです。
ちなみに私の場合は・・・。
- 周りの人にこの手紙のことを話しました
- SNSでこの手紙のことを発信しました
- ブログでこの手紙のことを今書いています
喜びや感動は人に伝えたくなるのです。
もちろん誰かに頼まれたわけでもないのに、発信してしまうのです。
これが手紙から影響を受ける、まさに・・・
「手紙のチカラ」です。
もちろん、今回の素敵なお手紙をいただいて、お返しの手紙も書きましたよ。
ちなみに私の場合は、お気に入りの「消せるボールペン」で書きましたが・・・(笑)
さいごに
私もたまに手紙を書きます。
プライベートで書くことはほとんどありませんが、仕事でお礼を伝える時や、特に相手が私より年上の時に書くことが多いです。
今から1年以上前の話ですが・・・。
ある時、お客様をどこかいいお店に連れて行きたいと思ったことがありました。
その時に、知り合いから教えてもらった小料理屋さんに行きました。
当日は大将の素晴らしいサービスもあり、料理もとても美味しく、気持ちの良いおもてなしをしてもらい、お客様も大満足でした。
そんな感謝の気持ちを手紙に込めて、翌日送りました。
しかしその後、特に返事が来るわけでもなく、電話が来るわけでもなく・・・。
それから1年くらい経った頃に、今度はプライベートでそこのお店に行く機会がありました。
予約のために電話を入れた際に、会社名と自分の名前を伝えると、大将から「あっ覚えていますよ〜。手紙もいただいてありがとうございます」と言われました。
まず何よりもこの大将が素晴らしい方なのですが「手紙のチカラ」も少なからずあったかもしれません。
しかし手紙を書く機会が減ると、この「手紙のチカラ」を実感することが少なくなり、それはそれで寂しいことかもしれません。
だから、そんな「手紙のチカラ」を大切にしていきたいと改めて感じさせてもらいました。
そんな「手紙のチカラ」に感謝なのです。
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