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目標設定, 目標の仕組み化

目標設定のコツ / HP外注の事例

仕事でもプライベートでも「目標」を意識することがあると思います。

そしてその「目標」を個人で意識する時と、グループで意識する時があると思います。

グループで意識する時には、意識しやすくする工夫が必要です。

意識しやすくするためには、分かりやすくする工夫が必要です。

その工夫が目標設定のコツです!

目次         

  • はじめに
  • ある会社のおはなし
  • 数字のおはなし
  • 外注先への提示
  • 目標の仕組み化に向けて

はじめに       

これはある会社のある部門の、実際にあった事例です。参考になれば幸いです!

事例の内容は極めてシンプルで、ごくごくありふれたものです。

ものを売るためにもっともっとWebを使おうじゃないか、という事例です。

そのためにはどうしますか?

やっぱりかっこいいホームページが必要でしょう(笑)

そして、各自がかっこいい!素敵!と思うようなホームページを紹介しあい、意見交換が始まりました。

こんな経験のある会社は、多いのではないでしょうか?

その後よくあるパターンとして・・・。

  • 「やっぱり自分たちは素人だからね〜、結局・・・・・」
  • 「専門の人に頼もう」
  • 「金額も色々だから、数社から金額とラフ案を出してもらおう」

ということで・・・。

そんな要求にさっと提案を出してくるような会社は、ちょっと信用できないかもしれないですね。

でもでもそれよりも・・・、目標設定のコツも理解しないまま発注しようとする会社も要注意です。

ある会社のおはなし  

ホームページは、目的や要素も色々ですので、あくまで一例ですが、下記をご参考に。

その要求を外注候補先に伝えるまでの経緯として、社内ではこんなやり取りがありました。

  • 「結局、私たちはホームページを変更して何がしたいの?」
  • 「なんでこんな話になったんだっけ?」
  • 「Webを使って販売強化したいってところが出発点でしょ〜」
  • 「じゃあ、どのくらい販売を増やしたいのよ?」

数字のおはなし    

ここからは会話調ではなく、少し赤本解説風にお伝えします(笑)

希望販売増加数量:50個/月

これが今回の目標です!!

毎月最低50個は販売数を増やしたいので、ホームページを変更したい。

それはなぜか・・・。

最低限必要な利益(もしくは売上)は、費用から逆算して計算しましょう!!

これが目標設定のコツです!!

50個の販売に必要なWebからの問い合わせ数は217件

 根拠は過去の実績で、問い合わせから成約になる確率が23.0%だから。

Webからの217件の問い合わせに必要なページを見てくれる回数は4,931PV(ページビュー)

 根拠は過去の実績で、PVから問い合わせに繋がる確率が4.4%だから。

外注先への提示    

だから外注候補先にこう伝えたのです。

「私たちは素人なので、どんなデザインがいいかは分かりません。

しかし、求めたい成果はあります。それは、月間ページビュー(PV)を5,000(PV)増やすことです。

だから月間5,000ページビュー(PV)を増やせるようなご提案をしていただけますか?

予算は70万円で考えています」

極論、ホームページを変更しないでも、広告費に70万円を使い、今よりも毎月5,000PV増やすことができればそれでも良いわけです。

会社の目標は、月間増加販売数 / 50個

しかし、ホームページを扱う人にとって、販売数を目標にしても何をすればいいかがイメージできません。

そこで、目標の因数分解を行いまして、もう1つの目標を設定。

外注先の目標:月間増加PV(ページビュー)数 / 5,000PV

目標の仕組み化に向けて

組織においては、目標の仕組み化も目標設定のコツになります。

そのために次の3つが必要になります。

①データは集計されていますか?

データは、目標達成のために使われてはじめて意味があります。つまり具体的な対策に繋げるような活用ができるといいですね。

しかし、その元となるデータ自体がなかったら話になりません。

もしこのステップで躓いていたら、どんなデータが必要でそれを集計するためにはどうしたら良いかを明確にする必要があります。

②大項目の目標を達成するために必要な、中項目の目標は見える化できていますか?

「売上を上げろ〜」と言われて、何をすればよいかが分からず、それをどれくらいのボリュームとスピードで行えばよいかが共有されていないと、求める成果は出にくいですね。

何となく分かっているという場合も多いと思いますが、何となくでは何となくの成果しか出ません。

中項目の目標が見える化されていると、マネジャーのマネジメント力をカバー・サポートすることにも繋がり、会社としてのマネジメント力が強化されます。

③数字をもとにしたコミュニケーションの仕組みは、社内で構築されていますか?

データが整理されていて、目標が因数分解されていて、それが見える化できていると、打ち合わせをしても議論が活性化します。

なぜかというと、共通目標が共有でき、行動目標の課題が、数字で客観的に共有できるからです。

だから「どうしたら良いか」にフォーカスした意見が出やすくなるのです。

目標設定のコツである、3つのポイントをぜひ意識してみてください。

この事例が、皆さまのお役にたてば幸いです。

数字力に興味のある方は、こちら【「数字に弱い」社会人のための苦手意識を克服する方法】もぜひご覧ください。