春は出会いの季節ですが、皆さまの周りにも新人との出会いがありましたでしょうか?
うちの会社にも、4名の新しい仲間が加わりました。
その4名は4国籍。つまりみんな、国籍が違うのです。
ちなみに国籍は、ロシア、ベトナム、ニカラグア、そして日本。
新人教育においても、意見交換が楽しいのです。
大前提となる価値観が違うのですから、今までの常識は通用しませんし、思考回路も柔軟にしなければいけません。
そしてこんな時こそ「コミュニケーション能力」が大切になってきます。
目次
- はじめに
- 新人のチカラ
- 新人から学ぶこと
- 新人を生かすこと
はじめに
外国籍のメンバーには来日してから半年の人もいるので、日本の常識が分からない人もいます。
しかし、ビックリするくらい日本語が上手!!
私の経験談ですが、自ら学ぼうという意思を持って来日している外国人(特に留学生)はモチベーションが高いです。そして地頭がいい!!
また外国人との出会いがあると、日本の素晴らしさを外国人から教えられることもあります。
そしてうちの会社の場合はですが・・・、決して人が足りないから・・・、頭数を揃えるために採用したのではありません。
母国語を含めた言語を活かした仕事をしてほしいという思いと、会社として輸出を強化していきたいという思いから採用したのです。
新人のチカラ
そんな4名の仕事初日は、どうだったのでしょうか?
当たり前ですが、一生懸命でした。
自己紹介などでは、もうみんな緊張です。当然ですよね。
外国人の3名も不慣れな日本語を「一生懸命」使って、何とか伝えようとする気持ちが伝わってきました。
そういった「一生懸命」という気持ちは、周りの人に伝播していくものです。
自己紹介が終わっただけなのに、みんなから大きな拍手が!!
そしてその姿を見ていた周りの人は、次の2つのタイプに分かれます。
- 「頑張ってるな~」と思う人
- 「頑張ってるな~、自分も頑張らないと!」と思う人
このように「自分も頑張らないと」と思わせることができるが、新人のチカラなのです。
その理由は、単純に刺激を受けたという場合もあれば、今のままではヤバいという危機感の場合もあるかもしれません。
だから時と場合によっては、新人の姿勢は社長からガミガミと言われるよりもよっぽど効果があるのです。
そんな新人の取り組む姿勢から、学ぶことがたくさんあります。
新人から学ぶこと
①全力を注ぐ
先程の自己紹介が最も良い例です。
新人でいきなり上手にできる人はいません。
それでも自分なりに一生懸命考え、緊張の汗を額と心にかきながら、目の前のことに全力を注ぐのです。
②やってみる素直さ
新人が、言い訳を言うことはほとんどありません。
「言うことはない」というよりは「言えない」というのが本音でしょうが・・・(笑)
本心はどうであれ「やってみて」や「やりなさい」と言われたことは、まず「やってみる」というのが新人の基本スタンスです。
何か理由をつけて言い訳をしたり「やらない」という選択をすると「やってみた」という経験は得られないのです。
特に経験を積み、ベテランになればなるほど、言い訳や屁理屈は要注意です。
③感謝する
新人には特権があります。
それは「知らない」「分からない」「できない」ということがあっても、仕方がないという期間限定の特権です。
詳細はこちら「新人の特権」をご覧ください。
だからこそ些細なことを教えてもらっただけでも、感謝の気持ちを持ち「ありがとうございます」と言葉にすることができます。
新人のうちは何をしていいか分からないことが多いので「何か困ったことはない?」「大丈夫?」という一言に対しても、感謝することができるのです。
そんな新人と比べて、自分自身は「ありがとう」という言葉を口にしているでしょうか?
新人を見て自分自身を顧みると、反省し気づかされることが多くあります。
新人を生かすこと
今年の新入社員4名は国籍がみんな違い、価値観もそれぞれです。
その中で、ロシア人の社員が「明るく見られるように心がけたい」と話していました。
決して暗い印象もなく、考え方も前向きなので「なぜ?」と聞くと「ロシア人は愛想がなく笑顔はない」と言われたことがあるそうです。
このように価値観も違えば、現在に至るまでの経験も様々なのです。
そんな一人ひとりを活かすことが、組織力向上の重要な要素です。
では活かすためには、どうしたら良いのでしょうか?
それは、個性を活かすことです。
しかし社会性のない個性を発揮しても、それは組織力の向上に繋がりません。
社会人として、会社の一員として、基礎を理解することが大切です。
「当たり前のことを当たり前にできる」という基礎の上に、それぞれの個性が活かされると、一人ひとりが輝く未来を描けるようになります。