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幹部育成, 人事の仕組み化

「べき論」を相手に押し付けない 〜あるべき姿を自分の支えに〜

「べき論」だけでは人の心には響かず、正論はあくまで正論であるということは、こちら「べき論で人は動かない」でもご紹介しました。

では「べき論」とはいらないのでしょうか?

そんなことはありませんし「べき論」はとても大切です。

「べき論」をもとにあるべき姿をイメージすることは自分の支えになります。

そこで自分の支えになる2つの「べき論」をご紹介します。

目次         

  • 変えられるのは自分
  • 未来が過去を変える
  • 「べき論」を楽しみに!

変えられるのは自分  

突然ですが、先日頭にくることがありました(笑)

もちろん、心の中で「ムカ〜」となったわけで、表立って何か感情をあらわにしたわけではないのですが、人間ってこういう感情が影響するのです。

まだまだ器が小さいワタクシでございます(笑)

そんな時に「なんであいつは〜」なんて刹那的に思ってしまうわけですが、この思考はとても良くないですし意味がないのです。

なぜ意味がないかというと、その思考の先に問題解決がないからです。

過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分。

という言葉があります。

だから困った時は、自分にフォーカスすべきなのです。

これが1つ目の大切な「べき論」なのです。

自分自身にこの「べき論」を問いかけると、思考が変わっていきますし、立ち直っていきます。

そしてその繰り返しによって立ち直るスピードが速くなります。

口で言うほど簡単ではないのですが(笑)

未来が過去を変える  

過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分。

という言葉を先ほどご紹介しましたが、一方で次のような言葉もあります。

未来が過去を変える。

これはどういうことでしょうか?

例えば、あなたが大きな挫折をしたとします。

次の中で、どれでもいいので共感する挫折をイメージしてみてください。

  • 大事な試合に負けてしまった
  • 大失恋をしてしまった
  • 大事な人を失ってしまった
  • 大事な仕事で大失敗をしてしまった
  • 屈辱的な仕打ちを受けてしまった

こんな挫折と感じる過去は、残念ながら変えたくても変えることはできません。

だから過去と他人は変えられないのです。

しかし、過去の出来事は変えられなくても、過去の価値を変えることはできるのです。

例えば

Aさんは・・・

挫折を境に、人生が悪転していきました。

もう踏んだり蹴ったりで、口から出てくる言葉は「あ〜あの出来事がなかったらよかったのに〜」という言葉です。

つまり挫折と感じる出来事は「なければよかったこと」になっているのです。

一方Bさんは・・・

挫折を境に、人生が好転していきました。

何か吹っ切れたような言動で、口から出てくる言葉は「あ〜あの出来事がなかったら今の自分はなかった!」という言葉です。

つまり挫折と感じる出来事は「人生の大きな分岐点」になっているのです。

このように過去の出来事は変わりませんが、未来をどう生きるかによって過去の価値を変えることができるのです。

だからどんな過去があっても、常に未来に目を向けるべきなのです。

これが2つ目の大切な「べき論」です。

口で言うほど簡単ではないのですが(笑)

「べき論」を楽しみに!

こんな「べき論」は頭じゃ分かっちゃいるけど、なかなかできないものだということが多いものです。

だからまずは「べき論」を相手に押し付けるよりも、あるべき姿を自分自身の支えにしていくことが大切なのです。

しかし「べき論」に、がんじがらめになり、押しつぶされてしまうようでは元も子もありません。

だから「べき論」さえも楽しめればいいのです。

しかし「楽しむ」と言葉でいうのは簡単ですが、いつでも楽しめるわけではありません。

楽しむためには「資格」があるのです。

⚽️KAZU Talk⚽️

私の好きなサッカーのカズ選手は、過去に日経新聞のコラムで、オリンピックを目指す選手に対して、次のように言っていましたので、ご紹介します。

五輪のメダルを究極のゴールとするアスリートを気の毒に思うのは、その日々の積み重ねにはあまり光が当たらないことだ。五輪の前後に洪水のように取材されるけれど、普段はマイナー扱いされるからモチベーションの維持も大変だろう。四年に一度の五輪の、わずかな競技時間に照準を合わせ、すべてを凝縮して出さないといけないし。そのプレッシャーが選手を成長させるのだけれど。

子供のころから夢見たせっかくの舞台なんだから、選手には五輪を楽しんでほしい。ただ、選手にとって一番楽しいのは勝つことだから、楽しむには資格がいる、基本的にはね。

思い詰めた選手に「ガンバレ」というのは酷で「楽しんで」という励ましが定着したと思うけれど、楽しむのも実は簡単じゃない。

負けても「楽しかった」と言えるのは勝敗を超えた意義を見つけられた時で、これもなかなか難しい。ある意味、うまく開き直れるといいんだけど。

カズ選手についてもっと知りたい方は、こちら「三浦知良さんってこんな人」もぜひご覧ください。

⚽️⚽️⚽️

「楽しむ」と言っても努力なしに得られる「楽しみ」は本当の楽しさではないということですね。

だから「楽しむ」ためには「努力」という資格が必要なのです。

そんな「努力」を支えてくれるものの1つが「べき論」であり、今回ご紹介した2つはとても分りやすいものです。

  • 困った時は、自分にフォーカスすべきなのです。
  • どんな過去があっても、常に未来に目を向けるべきなのです。

「べき論」を相手に押し付けるのではなく、あるべき姿を自分の支えにして、楽しむための資格を得て、有意義な人生にしたい!!!

なんかコミットメントみたいに終わってしまいましたね(笑)

おしまい(笑)