成長する人としない人の違いは何でしょうか??
成長する人というのは、どんな環境でも成長するものです。
その理由は色々とありますが・・・。
今回のテーマは「成長する人の共通点 〜習慣づくりのコツ〜」です。
成長する人は、必ず良い習慣を身につけています。
それが成長する人の共通点なのです。
目次
- はじめに
- ある会社の研修にて
- 小さな奇跡
はじめに
成長する人は、良い習慣を身につけていますが、最初からではありません。
習慣化されていない時は、「やる」というハードルが高く設定されています。
そして「やる」というハードルをクリアすると、次に「やり続ける」というハードルが現れます。
そして「やり続ける」というハードルをクリアすると、良い意味で「やる」という行為が無意識化されていきます。
例えば、歯磨き。
歯を磨くという行為を、強く意識している人は少なく、日々当たり前のようにしていると思います。
習慣づけるとは、このように「当たり前の基準」をアップさせることです。
良い習慣をつくれた人の成長スピードは、グングン上がっていきます。
だから、成長する人は良い習慣を持っているものです。
ある会社の研修にて
今回は「日常の小さな奇跡」をご紹介します。
そのきっかけは・・・、会社の研修で取り組んでいる習慣づくりです。
この習慣づくりとは、毎日(もしくは出勤日のみ)取り組むべきことを決め、それを3ヶ月継続することです。
今年の新人研修では、新卒が4名、中途が2名の計6名を対象に行いました。
行っていることは次の3つです。
① 3ヶ月、毎日することを3つ決めます。
その内容は基本的に本人に任せていますが、「自分の成長に繋がること」もしくは「人の役に立つこと」というルールだけ設定しています。
そして「毎日すること」の書き方ですが、「できた」か「できなかった」を判断できるようにします。
つまりこういうことです。
- 悪い例)毎日、学ぶ気持ちを大切にします。
- 良い例)毎朝、15分間英語の勉強をします。
② 毎日、自分ができたかどうかをチェックします。
そのチェックには、専用のフォームを活用しています。最後に少しご紹介します。
③ 月に1度、進捗確認を他人と行います。
3ヶ月間は必ずやらせます。
多くの新人は自力で習慣をつくれません。
まだまだ自己規制、自己犠牲ができませんので、月に1度の面談をしてチェックをします。
自分と決めた約束は、もし守れなかったとしても、人に迷惑をかけることはありません。
しかし、他人と決めた約束は、もし守れなかったら人に迷惑がかかります。
そして「できなかった」という事実が、自分以外の人にも認知され、恥ずかしい思いもします。
しかし、恥ずかしい思いをしたくないから頑張るわけではありません。
だから自分との約束を守るために、他人という存在を活用して約束の重要度をあげていきます。
よく研修などで最後にみんなの前で発表したり、コミットメントをするのはそのためです。
参考までに6名がそれぞれにたてた目標は、次のようなものです。
- 毎朝、5時半に起きる。
- 毎日、30分以上英語の勉強をする。
- 毎日、お弁当をつくる。
- 毎日、部屋の掃除をする。
- 毎日、「ありがとう」を10回以上言う。
- 毎日、日報に自分の気づきを書く。
この活動の目的は「良い習慣づくり」であり、大切なことは「良い習慣のつくり方を体感する」ですから、内容は大して重要ではありません。
まずは好きなことや、やりやすいことから、毎日やるということを実践し、習慣をつくっていきます。
小さな奇跡
中途2名のうちの1人であるKくんが書いた「毎日すること」の1つは、「シンク(台所の流しの浴槽)を清掃する」というものでした。
奥さんへの感謝を、日々の行動で示していこうということがきっかけでした。
それを黙々と1ヶ月続けたある日のことでした。何の飾り気もないノートがテーブルに置かれていたそうです。
そこには次のように書いてありました。
感謝をすぐに口に出せる人もいますが、そうでない人もいます。
おそらくこの奥さんは、自分の胸一杯の気持ちを、精一杯の真心でペンをとったのでしょう。
それを読んだKくんは、「これは研修がきっかけで始めたことですが、3ヶ月以降も続けていこうと思います」と話していました。
しかし、この話にはさらに続きがあります。
短い言葉に感謝を記した、共働きの奥さんでしたが、その後もう1つの変化が起こります。
その変化とは・・・、
奥さんが毎日、Kくんのお弁当をつくるようになった!!
Kくんもびっくりです。そしてそれを聞いた私も感激です。
しかし、この物語のきっかけは「毎日シンクを清掃する」いう誰でもできる行為です。
しかし、それを毎日続けたことで、習慣化したことで、奥さんに変化が生まれました。
ちなみにその時のチェック表はこのようなものでした。ご参考までに。
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