コミュニケーション能力を高めるにはたくさんの要素が必要です。経営コンサルタントとして学んだこと・経験したこと・日々の業務で感じることなど「コミュニケーション能力」に関する情報を中心に配信しています。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです!

コミュニケーションスキル, コミュニケーションの仕組み化

誰でもできる 簡単 1分間スピーチのコツ

誰でもできる〇〇というと、本当にそんなことできるの!?と思われる人がいるかもしれませんが、これは本当に誰でもできる、簡単な〇〇です。

しかし、どれほどできるかは個人差があるので予めご了承ください。しかし間違いなくアップします。

今回のテーマは「1分間スピーチのコツ」です。

緊張してもできるように課題を整理しましょう!!

目次         

  • はじめに
  • やってはいけない3つ
  • まずやってほしい2つ
  • やってほしい1つ

はじめに       

スピーチというのはとても奥が深いです。

どんな場面でどんな人にどんなことをスピーチするのかで、注意すべきポイントが変わってきます。

例えば、アメリカ大統領のスピーチはいかがでしょうか?

ゴーストライターがいるように、原稿がとてもとても重要になってきます。

個人的には2009年のオバマ大統領の就任スピーチを聞いて、英語の勉強をした記憶があります。CDも買いました!!

聞いててかっこよくて心地よい気分にはなりましたが、自分が英語を話せるというところまではいきませんでした(笑)

例えば、選手宣誓のスピーチはいかがでしょうか

高校野球では甲子園球児が爽やかな宣誓をしています。

後でスポーツニュースを見ても、いいフレーズだなぁと思うことがよくあります。

これもきっと事前に一生懸命考えてきているのでしょう。

このように「スピーチ」といっても様々な場面が想定されます。では、その中で「1分間スピーチ」といったらどんな場面を想定するでしょうか?

当然スピーチですから「1対1」ではなく「1対多」の想定になります。

例えば、こんな場面でしょうか?

  • 会社の方針をお客様に説明する場面
  • プロジェクトの目的を関係者に説明する場面
  • 出張の報告とお礼を社内の朝礼でする場面
  • 聞いてきた講演の感想をみんなの前で発表する場面
  • 簡単でいいので自己紹介をしてと頼まれる場面

「1分間スピーチ」といっても、色々な場面がありますよね。

やってはいけない3つ 

その中でまずはしてはいけないことが3つあります。とても簡単です。

  • 下を見て話さないこと
  • 小さな声で話さないこと
  • 何かを読んで話さないこと

「え〜こんなこと〜?」って思う人がいるかもしれませんが、「こんなこと」をできている人が意外に少ないのです。

特に、声が小さい人はもったいない。

もうそれだけで、他が100点でも総合得点は限りなく0点に近くなってしまいます。

これを反対にしたことが「1分間スピーチのコツ」です。

まずやってほしい2つ 

これまた「こんなこと〜?」と思われる人もいるかもしれませんが、「こんなこと」です。

まずやってほしいことが次の2です。

  • 前を見て話すこと
  • 大きい声で話すこと

意外にできない人が多いのがこれです。そして、中には何度も同じことで注意されてしまう人もいます。とってももったいないです。

極論「1分間スピーチ」であれば、話の中身が多少まとまってなくても、前を見て声が大きければ大丈夫です。

本当です!!

「メラビアンの法則」をご存知でしょうか?

簡単にご紹介します。

これはコミュニケーションにおいて、感情や態度について矛盾したメッセージが発せられた時の、人の受け止め方に関する法則です。

その時に、人はどのような情報に対して、どのような割合で影響を受けるかという法則で、次のようになります。

  • 55%:視覚情報(見た目の情報)
  • 38%:聴覚情報(口調や話のスピードなど)
  • 7%:言語情報(話の内容など)

上記の3つをそれぞれ英語表記した際の頭文字をとって、「3Vの法則」ともいわれることがあります。

  • Visual:視覚情報
  • Vocal:聴覚情報 
  • Verbal:言語情報

端的にいえば、話の内容よりも、目や耳から入る情報の方が重要です!ということです。

例えば、こんなことってないですか?

  • 正直、話の中身はよく覚えてないんだけど、なんかあの人頼りになりそうだよなぁ〜。
  • 他の人から前にも聞いたことある内容だけど、なんか凄く今日は腑に落ちた。
  • なんかよく分からないけど今日は納得しちゃった、などなど。

冒頭で説明したように、大統領の就任スピーチや高校野球の選手宣誓のように、スピーチの内容が心を打つ場面もたくさんあります。

このような場合は、「視覚情報」や「聴覚情報」の期待値が既に高く、聞き手がそのハードルをクリアした段階での印象を期待しています。

また大統領のスピーチなどは時間も長くメッセージ量も多くなるので、言語情報も重要になってきます。

しかし「1分間スピーチ」ではどうでしょうか?

「視覚情報」や「聴覚情報」の期待値が既に高い状況でしょうか?

ほとんどの場合は、そのような高いハードルは設定されていないかと思います。

だからこそ「視覚情報」や「聴覚情報」を届ける要素が重要で、そのために誰でもできる簡単なことが「前を見て話すこと」「大きな声で話すこと」なのです。

自分で話すことに意識すると共に、他の人が話している時に、この2点を意識して聞くだけでも学びになるかと思います。

やってほしい1つ   

  • 何も読まずに話すこと

「1分間スピーチ」では、何かを正しく伝えようとすることよりも、伝わるように話をすることの方が大切です。

だから読むのではなく、前を見て大きな声で、何も読まずに話すことが大切です。

例えば、講演でも同様です。

過去に聞いたことを思い出していただけると分かると思いますが、何かを読んで話す人からは感情が伝わりにくいものです。

そうはいっても、何かを読まないと話せないという人は、伝えたい内容を2つ決めてください。

「1分間スピーチ」であれば3つも伝えることはできませんので、2つで充分です。

例えば・・・。

  • 「まず伝えたいことは(感じたことは)◯◯です。—(補足説明)— そしてもう1つは◯◯です。—(補足説明)—」
  • 「真っ先に感じたことは◯◯です。—(補足説明)— さらに◯◯の大切さも勉強になりました。—(補足説明)—」
  • 「真っ先に感じたことは◯◯です。—(補足説明)— さらに◯◯の大切さも勉強になりました。—(補足説明)—」

こんな感じです。細かいテクニックはもちろんありますが・・・、

誰でもできる簡単な「1分間スピーチのコツ」はこんな感じです!

ぜひ意識してみてください。

「伝える力」にもっと興味のある方は、こちら「話が分かりやすい人になる 〜伝える力をグングン伸ばす5つのステップ〜」もぜひご覧ください。