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ビジネスにおける初対面で大切な「問いかける」目的とは

ビジネスにおける初対面では「聞く姿勢」よりも「話す姿勢」の方が大切だということを以前ご紹介しました。

今までの感覚でいうと「えっ!?聞く姿勢の方が大切じゃないですか??」という声が聞こえてきそうですが・・・。

もちろん「聞く姿勢」も「話す姿勢」もどちらも大切なのですが、クリアする順番があるという理解が正しいかもしれません。

ビジネスにおける初対面では、仕事をうまくいくようにすると共に、人間関係を築くという目的があります。

その目的において、最初にやってくる課題が「聞くこと」よりも「話すこと」なのです。

このように、ビジネスにおける初対面の課題を整理して優先順位を理解するだけでも、対策が明確になり、前向きなエネルギーが湧いてきます。

では、ビジネスにおける初対面で「話すこと」が大切だとしたら、どんなことを話したら良いのでしょうか?

そのポイントは「問いかける」ことです。

ここでは、ビジネスにおける初対面での「問いかける目的」をご紹介します。

目次       

  • 口を開いてもらう
  • 笑ってもらう
  • 問いかけてもらう

口を開いてもらう   

ビジネスにおける初対面では、人間関係を構築するという目的がありますが、そのためにはお互いを知るということが大切になってきます。

ビジネスにおける初対面で、いきなり根掘り葉掘り問いかけてしまっては、相手はビックリしてしまうかもしれませんし、不信感を持たれてしまうかもしれませんが、相手の思いを知ることは大切です。

 

どんな思いかといえば・・・例えば・・・

  • 相手の会社はどんな会社で、どんなことを大切にしているのか。
  • 目の前の人はどんな仕事をしていて、どんな思いを持っているのか。
  • 話をしている相手は、どんなことを期待していて、どんな不安を持っているのか。

 

人の雰囲気や仕草で相手の気持ちを想像することはできますが、相手の真意までは分かりません。

だから、相手から話してくれると分かるのですが・・・。

それも建前ではなく、思っていることを素直に話してくれると、相手の真意が分かるものです。

 

しかし、初対面で警戒心もある中で、人はなかなか自分の思いを話そうとはしません。

当たり前ですよね(笑)

だから、そのはじめの一歩として、こちらから「問いかける」ことによって、相手に口を開いてもらうことが大切なのです。

笑ってもらう     

ビジネスにおける初対面で、こちらから「問いかける」ことによって、相手に口を開いてもらうと、会話が生まれてきます。

そうすることによって、相手の心を知るきっかけが生まれるのです。

しかし先ほども書いたように、初対面からいきなり自分の思いを素直に話してくれる人は多くありません。

初対面によっては、営業や交渉の要素がある場合もありますが、そんな時にはなおさら素直に話をしてくれないでしょう。

だから、ビジネスにおける初対面では「問いかける」目的として「相手の心のハードルを下げる」ということが大切になってきます。

そのために、意識することは「笑顔」です。

自分が「笑顔」になることも大切ですが、相手に笑ってもらうこともとても重要なのです。

人は笑うと、心のハードルが下がっていきます。

つまり、警戒心が解けていくということです。

感覚的にも何となく分かりますよね!?

 

では、どうやって笑ってもらえば良いのでしょうか?

これは、なかなかハードルが高いです。

だからお笑い芸人の皆さんは本当に凄いですし、私は尊敬しています。

そして少しでもその人たちに近づくためには、日々目の前の相手に笑ってもらおうとTry&Errorを繰り返すことです。

そうすると、人は大きく成長します。

なぜならば、相手の立場に立った思考回路が生まれるからだと私は思っています。

相手の立場について興味のある人は、こちら「相手の立場に立って考える人と考えられない人」をご覧ください。

問いかけてもらう   

ここまでは、ビジネスにおける初対面での、問いかける目的を2つご紹介しました。

  • 相手に口を開いてもらうこと
  • 相手に笑ってもらうこと

 

その上でもう1つの目的がありますが、その3つ目の目的がこちらになります。

  • 相手から問いかけてもらうこと

 

こちらから問いかけることによって、相手から問いかけてもらうと会話が成立していきます。

会話とは「2人以上の人が集まって互いに話をかわすこと」ですからね。

そして、会話が成立していくと、情報交換が進んでいきます。

 

その情報の中には、ビジネスに必要な情報もあれば、一見ビジネスに不必要な情報も含まれます。

しかし、ビジネスにおける初対面の人間関係構築においては、この「一見ビジネスに不必要な情報」がとても大切なのです。

 

どういうことかというと・・・

あなたの周りで、あなたが仲の良い人を想像してみると、あなたはその人のことをよく知っていませんか?

仲が良いからその人について詳しくなるのか、その人のことを詳しく知っていくから仲が良くなっていくのかは分かりませんが、きっと相関関係があるはずです。

つまり仕事で出会った人と、仕事を通して、ご縁を育む時には「一見ビジネスで不必要な情報」がとても大切になってくるのです。

そう思ってビジネスにおける初対面を迎える人には、きっと良きご縁が待っています。

ご縁のつくり方に興味のある人は、こちら「社会人の成長マインドセット」もぜひご覧ください。