ミーティングや会議において、ファシリテーターが流れをつくるという技術(スキル)は、とても重要なものになります。
その流れをつくる手法の1つに「話を人に振り意見を求める」という行為があります。
これがうまくできるかどうかで、ミーティングや会議の質が変わっていきます。
このファシリテーターとして大切なスキルとなる「人への話の振り方」におけるポイントをご紹介します。
目次
- 参加者を分類する
- 正解を知る
参加者を分類する
まずは、当たり前のことをお伝えします。
それは誰でもいいから、話を振れば良いということではありません。
なぜならば、どんな話を誰に振るかによって、会議の流れが良くも悪くも変わってしまうからです。
だからファシリテーターにとって、人への話の振り方は重要なスキルになります。
では、どんな話を誰に振るかを踏まえた時に、最初にすべきことはなんでしょうか?
それが、参加者を分類することです。
では、どんな風に分類すれば良いのでしょうか?
ポイントが、3つありますのでご紹介します。
1 どんな意見を持っているか?
その時の議題やテーマによって変わってきますが、その都度次の3つに分類します。
①賛成意見の人
②反対意見の人
③どちらの意見も持っていないの人
2 どんなコミュニケーション能力のレベルなのか?
この観点で分類するのは、次の3つです。
①自分の意見を、相手に伝えることが上手な人。
伝え方が上手な人という意味です。
②話すことが上手でなく、話に詰まってしまう人。
自分の意見を持っているが、それを言うことにためらいを感じてしまう人という意味です。
すらすらと話すことが苦手な人という捉え方でも良いかもしれません。
③話すことが上手でなく、何を言っているかが分かりにくい人。
自分の意見を口に出すことはできるが、何を言っているか分からないと思われてしまう人という意味です。
3 どんな影響力を持っているのか?
この影響力を知るためには、役職や会議の参加者における力関係を見ることが大切です。
力関係は、勤続年数やキャラクターによって変わってきます。
初見のメンバーであれば、会議の前から参加者の分類をすることが大切になります。
参加者を分類した後は、その人たちに対する話の振り方(問いかけ方)を意識することが大切になります。
問いかけ方には、2通りありセオリーもありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン 〜会話が続かない人へ〜
正解を知る
ファシリテーターとしては、話の振り方を臨機応変に考えることが大切になりますが、事前に正解を知っておくことも重要です。
参加者の分類をした上で、その人たちに対する話の振り方には、次のようなセオリーがあります。
自分の意見を相手に伝える能力が高い人には、オープンクエスチョンが有効です。
会議の流れの中で、反対意見を持っている人には、終盤ではなく序盤で話を振ることが重要です。
そうすることで、様々な意見を議論の場に引き出しやすくなります。
話に詰まってしまう人に対しては、答えやすいクローズドクエスチョンが有効です。
話に詰まってしまうからといって、その人の意見を引き出せないと、自ら話せる人だけの意見で会議が進んでしまうことになります。
そして、影響力のある人に対しては、その人のコミュニケーション能力を踏まえた上で、話の振り方が重要になります。
影響力があっても、何が言いたいのか分からないという結果になってしまう人に対しては、話の振り方において注意が必要です。
会議の終盤になって話をまとめる段階になった時に、そのような人に話を振ってしまうと、まとまるものもまとまらなくなってしまいます。
会議の終盤で、意見をまとめて話し合いを終えたい時には、影響力があって、コミュニケーション能力が高い人に話を振ることが大切になります。
まとめとして、次の表をご確認ください。

ファシリテーターとしては、口頭だけでなく、視覚でコミュニケーションのベクトルを合わせることも重要です。
このようにファシリテーターとして、どんな話を誰に振るのか(問いかけるのか)という見極めが重要であり、会議の質を高める要素にもなります。
ファシリテーターについては、ぜひこちらもご覧ください。

会議やミーティングにおけるファシリテーションの技術が学べる本: コミュニケーション能力をビジネスに活かす コミュニケーション&ビジネス
