過干渉な親や上司は要注意! ~良かれと思っても良くないこと~

色々なスキル

あなたの周りに過保護な人と言われたら、イメージできる人はいますか?

過保護というとなんとなく意味は分かると思いますが、改めて辞書を引くと次のように書いてあります。

過保護とは、親が子どもを必要以上に甘やかし、何でも先回りして手助けしてしまう養育態度です。

子どもの自主性や失敗する機会を奪い、自立心やストレス耐性の低下、依存心の形成に繋がるリスクがあります。

そして、過保護という言葉と共に、過干渉(かかんしょう)という言葉もあります。

あなたの周りに、過干渉な親や上司はいますか?

この過干渉とは、親が子どもの意思や自主性を尊重せず、言動、選択、プライバシーに過度に口出し・介入して、自分の思い通りにコントロールしようとする関わり方です。

愛情や教育の一環として行われることが多いですが、実際には子どもから「自分で判断する機会」を奪い、自立を阻害する行為とされています。

それでは、過干渉な親とは、次のようなイメージでしょうか?

誕生日プレゼントを、小学校低学年の子どもに買ってあげる場面を想像してください。

その子どもが、ガチャガチャが欲しいと言っていますが、それよりもこっちの方が良いと提案している親がいるとします。

そんな親の気持ちは、ガチャガチャなど買ってもすぐに飽きてしまうし、いらなくなるのは分かり切っているから、もったいないことになってしまう。

だからガチャガチャよりも、こっちを買った方があなたのためになるよというものです。

きっとこの親の気持ちは、大人であれば誰でも理解できると思います。

では、子どもの気持ちはどうでしょうか?

子どもは、ガチャガチャが欲しいのです。

ちょっとした未来において「ガチャガチャがいらなくなる」とか「ムダなことになる」なんていうことは考えていないのです。

だったら親としては「これでいいの?」とだけ確認して、自分の意志で誕生日プレゼントを選んだという経験をさせてあげても良いのではないでしょうか?

このようなやり取りが、ビジネスにおいては、上司と部下という関係で起こります。

では、過干渉な上司とは、どのようなイメージでしょうか?

まずは、上司Aさんと部下Bさんの会話をご覧ください。

部下Bさん:ぜひこのやり方でやらせてくれませんか?

上司Aさん:このやり方ではなく、他のやり方でやるべきだ。

その時の上司Aさんの気持ちは、次のようなものです。

このやり方では絶対に失敗する。

なぜならば、同じような経験が自分にもあるからだ。

そして、失敗をすると本人も苦労するし、自分も面倒くさいし、何よりも仕事がうまくいかなくなる。

だから正解である「他のやり方でやるべきだ」という気持ちでしょう。

(ここでいう「べき論」については、こちらをご覧ください)

実際の現場では、どのやり方が良いかは、その場その場で変わってきます。

目の前の仕事の成功を優先させるべきか、部下Bさんの成長を優先させるべきか、その間で妥協案を見つけるべきか・・・。

このように上司はあるべき論で口を挟むことが多いのですが、これを過剰に行う過干渉のような状況が起きると、どうなってしまうでしょうか?

口を挟むことで、目の前の仕事がうまくいく確率は増えるかもしれません。

しかしデメリットとしては、部下Bさんのモチベーションが下がり、成長スピードが鈍ってしまうかもしれません。

その原因は、納得感なく自分の意見が否定されてしまうことと、経験値が増えないことです。

同じ出来事を経験したとしても、自分の意思でその出来事に向き合うのと、言われたことをやるだけでは、その人の経験値に差がつきます。

詳しくは、こちら「経験と経験値の違いとは」をご覧ください。

過干渉には「相手のため」という気持ちもあるかもしれませんが、もし「相手の立場」に立てていないとしたら、それは結果的に「相手のため」にならないかもしれません。

本当に部下の成長を望むのであれば、「失敗しても良い範囲」の判断を間違えないことを前提に、やらせてみるという経験値を高めていく促し方が重要になります。

先程の事例でいくと、上司Aさんが「他のやり方でやるべきだ」とBさんに指示した場合に、目の前の仕事がうまくいくかもしれませんが、いつまでたっても上司Aさんの意見がないと仕事がうまくいきません。

しかし許容範囲の失敗を経験し、経験値を高めた部下のBさんが成長してくると、AさんでもBさんでも仕事がうまくいくようになります。

そうすると、今までの倍の仕事を引き受けられるようなチームになっていくのです。

結果的にBさんは、仕事ができる守備範囲が広がり、経験値が高まり、評価も待遇も良くなり、何よりも仕事を楽しめるようになります。

だから、部下を持つ上司としては、指示命令と過干渉の線引きを間違えないようにした上で、部下の気づきを養っていく関わり方が大切になるのです。

管理職のコミュニケーション能力については、ぜひこちらをご覧ください。


中小企業のリーダーが知らないと損をする「管理職のコミュニケーション能力」: 部下と接する時に役立つ11のコツとテクニック コミュニケーション&ビジネス
 

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